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加瀬亮主演映画『それでもボクはやってない』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 日本映画 | 2012年10月31日(水)21時15分 | 編集 |
2012年10月31日(水)


目次
1. 裁判官も敵なのか?
2. アダルトビデオを見たら、痴漢犯人になるのか?
3. 警察の出方を知っておく必要性


1. 裁判官も敵なのか?


10月27日(土)にフジテレビで、加瀬亮主演の映画『それでもボクはやってない』を見ました。
電車内における痴漢冤罪事件を扱った社会派の名作映画で、監督・脚本は周防正行(すおまさゆき)です。

一般論として電車内で女性が悲鳴を上げた後、「あの男、痴漢です!」と指を指しながら叫べば、当該男性は周囲から犯人扱いされ真偽はともかく最終的に社会的な地位を失う可能性が高いです。

電車内に限らずプラットホーム上や路上などありとあらゆる場所で、男性は痴漢冤罪事件に巻き込まれる可能性があります。

加瀬亮が演じる主役の男性は実際には痴漢などしてはいないのですが、「痴漢をしていないこと」を立証できなかったために一審において有罪判決が下ります。

しかし「痴漢をしていないこと」の立証など、できるはずがありませんね。

周防監督は、駅係員と警察及び検察が「女性が勇気を振り絞って訴えているのだから女性の主張が正しく、当該男性は痴漢に間違いない」という前提に立って無実の男性を有罪へと導いて行く様を描きます。

さらには、裁判官が警察と検察の有罪主張を退けて無罪判決を下すということは国家権力に対して楯突くことを意味するので、なかなか無罪判決を出しにくいという裁判官が置かれている苦しい立場を丁寧な台本で明らかにしていきます。


2. アダルトビデオを見たら、痴漢犯人になるのか?


映画の中で警察は被告人を有罪にするために家宅捜索を行い、アダルトビデオやエロ本などの所有物を押収し、その後、検察は法廷においてそれらを「いかがわしいもの」と定義して犯罪を裏付ける証拠品として提出し、被告人の性的嗜好を暴露します。

こうした家宅捜索のあり方は、プライバシー権の侵害には当たらないのでしょうか?

この作品において検察は「痴漢容疑者の自宅にアダルトビデオやエロ本が保管されていた以上、これらは被告人が間違いなく痴漢をしたという有力な裏付け資料となるのだ」と示唆しているのですが、はっきり言って暴論です。

アダルトビデオを視聴した実績が痴漢の根拠とされるのであれば、ほぼ全ての男性は痴漢予備軍ということになるでしょう。

では逆に尋ねますが、検察官や裁判官や警察官になる男性は、私的空間においてアダルトビデオを見たことがないのでしょうか?

あるいは公務員になる以前に、ソープランドなどに行った経験はないのでしょうか?


3. 警察の出方を知っておく必要性


現代においては、全ての男性は痴漢冤罪事件に巻き込まれて犯人に仕立て上げられて逮捕され警察署に勾留される可能性があります。

その際に警察がどのような取り調べを行うか、当番弁護士がどういった接見を行うかなどについて周防監督なりの視点で描きます。

あくまでも作品に登場した当番弁護士や大森南朋が演じた取り調べ担当刑事の行為や発言は、実在する弁護士や刑事の実態を全て反映させたものではないと思いますが、万一私たちが逮捕された時には「あのような出方をされる」ということを知っておくことには意義があると思っています。

2012年7月7日(土)の記事『グエルチーノ『ヨセフとポティファールの妻』 loro2012.blog』などでも述べましたが、性的冤罪事件は旧約聖書の時代から存在しています。

いつの時代であっても、女性が男性を陥れるために性的冤罪事件を捏造することなど簡単なことです。

全ての男性がこの映画の主人公のような目に遭わされる可能性があることを再認識する上でも、この映画を見ることをお勧めします。

さらに女性は痴漢被害者になるだけでなく、冤罪事件に巻き込まれた彼氏や夫などを守る立場にもなり得ますので、是非作品を鑑賞して欲しいと思っています。








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シャーリーズ・セロン主演映画『マイティ・ジョー』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月27日(土)21時25分 | 編集 |
2012年10月27日(土) 2本目


マイティ・ジョー [DVD]
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目次
1. 1949年版のリメイク
2. 強迫による意思表示は無効


1. 1949年版のリメイク


10月23日(火)にギャオで、シャーリーズ・セロン主演の映画『マイティ・ジョー(原題:Mighty Joe Young)』を見ました(配信期間:2012年7月1日~2012年10月28日)。

この映画は、1949年に公開された映画『猿人ジョー・ヤング(原題:Mighty Joe Young)』のリメイクで、アメリカにおける公開は、1998年です。

主演のシャーリーズが演じるジル・ヤングは、幼い頃から母親ルース・ヤングと共にアフリカの大自然の中で暮らし、ゴリラの家族と仲良しになっていました。

ジルは、ゴリラの子供をジョーと名付け、子供同士、お互いに心を通わせていました。

ルース・ヤングは、動物に関する博士号を取得している女性で、動物保護を目的としてゴリラの生態を調査するために、日夜、研究を続けているのです。

ある日、密猟者たちがお金儲けのためにゴリラを殺そうと、ジルたちが暮らしている森の中へと分け入り、銃でルースとゴリラの母親を撃ち殺してしまいます。

この事件により、幼いジルは母親のルースを失い、ジョーも母親を失ったのです。

ジルは、その後、ジョーと共に森の中で暮らし続け、美しい大人の女性に成長しました。

2012年10月27日シャーリーズ・セロン主演映画『マイティ・ジョー』を見た感想1 432

2. 強迫による意思表示は無効


ビル・パクストンが演じるグレッグ・オハラは、森の守り神と呼ばれている動物について詳しく調査するために、アメリカからアフリカに渡ります。

グレッグは、ジルとジョーに出会い、動物保護基金の資金集めに一役買ってもらおうと、ジョーをロサンゼルスへ連れて行くことを提案します。

ジルは、当初、グレッグに対して不信感を抱いていましたが、次第に信頼を寄せるようになり、ジョーと共にアフリカを離れ、ロサンゼルスへ移住することを決意します。

ロサンゼルスでは、アフリカの森に近い住環境がジョーのために用意されており、ジルは、博士号などの資格等は取得していないにも関わらず、施設の経営責任者からジョーの飼育管理担当者に任命され、現場を統括している有資格者を超える権限を与えられます。

こうして、しばらくは平穏な日々が続いていましたが、件(くだん)の密猟者たちが再び現れるあたりから、事態が一変します。

檻の中にいたジョーは、母親を殺した密猟者たちと鉄柵越しに再会し、復讐心を呼び覚まされます。

そして、興奮したジョーは、自制心を失い、檻を抜け出し、施設内で行われていた資金集めパーティーに乱入して建物などを破壊し、その後、ロサンゼルスの街で警察を敵に回して暴れ回る結果になってしまいます。

檻の中で大人しく暮らしていたジョーが、我を忘れて暴挙に出たのは、密猟者たちの挑発があったからであり、本来、罰せられるべきは原因を作った当該人間たちであるはずなのですが、結果的に街を破壊し、市民生活に混乱をもたらしたジョーは、警察によって射殺の対象となってしまいます。

映画では、密猟者の自己中心的かつ思慮分別を欠いた行為が幾度も描かれており、人間だけでなく動物にまで銃口を向けて、目の前の相手を自分の意のままに操ろうとする西洋人の醜い姿が、克明に表現されています。

西洋人に限りませんが、警察官以外の一般人には銃器を持たせてはいけませんね。

2012年10月27日シャーリーズ・セロン主演映画『マイティ・ジョー』を見た感想2 268





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ティントレット『マノアの妻への受胎告知』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年10月27日(土)15時05分 | 編集 |
2012年10月27日(土)


目次
1. 士師サムソン
2. 夫婦への受胎告知
3. 原題


今回取り上げる作品は、ティントレット作『マノアの妻への受胎告知』です。

2012年10月27日ティントレット『マノアの妻への受胎告知』325

1. 士師サムソン


今回から、サムソンの話題を取り上げます。
サムソンとは、旧約聖書『士師記』に登場する古代イスラエルの指導者です。

士師は、「しし」と読みます。
士師の役割は、異民族の圧政からユダヤを救うことです。

サムソンが生まれた頃のイスラエルは、ペリシテ人と呼ばれる異民族に支配されていました。


2. 夫婦への受胎告知


『士師記』には、サムソンを生むことになる女性の名前が記されていません。
サムソンの父は、マノアと言います。

マノアの妻は、長きに渡って不妊に悩んでいました。
ある日、神の使いが現れて、いずれ子を身ごもることを告げられます。

その使いは、マノアの妻に次のことを伝えました。

「生まれてくる子の髪の毛を切ってはいけない。」

イタリアの画家ティントレット(1518-1594)は、マノアの妻に天使が受胎告知している場面を描いています。

向かって左で、左手を胸の前に置いて頭を下げているのがマノアの妻です。

後日、天使はマノアと妻が揃っているところに再度現れました。
そして、マノアの妻に命じたことを繰り返したのです。

こうしてこの世に誕生したのが、サムソンです。
続きます。


3. 原題


ティントレット(Tintoretto)が描いた『マノアの妻への受胎告知』は、スペイン語ではEl anuncio a la mujer de Manuéと言います。

la mujerは、妻、という意味です。

この作品は、マドリッドにあるティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Thyssen-Bornemiszaで見ることが出来ます。




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ジャン・フーケ『エリコの奪取』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年10月24日(水)14時58分 | 編集 |
2012年10月24日(水)


目次
1. イスラエル軍の勝利
2. 原題


今回取り上げる作品は、ジャン・フーケ作『エリコの奪取』です。

2012年10月24日ジャン・フーケ『エリコの奪取』394

1. イスラエル軍の勝利


フランスの画家ジャン・フーケ(1415頃-1478頃)が描いているのは、旧約聖書『ヨシュア記』に記された、ユダヤ人がエリコの街に侵攻する場面です。

前景向かって右に描かれている大きな箱には、十戒が刻まれた石板が入っています。

箱を担いでいるのは、七人の祭司たちです。
彼らが先頭に立って、城壁の周囲をグルグルと7日間回り続けました。

そして最後に、兵士たちが牡羊の角で作ったラッパを、派手に吹き鳴らします。
前景中央に描かれているのが、ラッパを吹き鳴らすユダヤの兵士たちですね。

これらの作戦は、全て神の命令に従って行われました。

そして、兵士全員で勝鬨(かちどき)の声を上げると、やがて、堅固(けんご)な城壁が崩れ去ったと言います。

難攻不落とされたエリコの街は、ユダヤの神の力によって陥落します。

捕虜となったエリコの人々は、遊女ラハブの近親者を除いて、皆殺しにされました。

エリコがユダヤ人の領土となった後、ラハブは、その功績が認められ、ユダヤ人社会の中で生きることを許されます。

ラハブは、やがて、ユダヤ人男性サルモンとの間に子を生みます。
その男の子は、ボアズと言います。

ボアズは、後にモアブ人女性ルツと結婚することになります。
このボアズの家系が、ダビデを経てイエスまで続くことになるのです。

系譜を示します。

テラ→アブラハム→イサク→ヤコブ→ユダ→ペレツ→(中略)→サルモン→ボアズ→オベド→エッサイ→ダビデ→ソロモン→(中略)→養父ヨセフ→イエス


2. 原題


ジャン・フーケ(Jean Fouquet)が描いた『エリコの奪取』は、フランス語ではLa Prise de Jérichoと言います。

la priseが、奪うこと、という意味です。

この作品は、パリにあるフランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France)で見ることが出来ます。




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ジェーン・フォンダ主演映画『チャイナ・シンドローム』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月21日(日)21時34分 | 編集 |
2012年10月21日(日)


目次
1. 原発事故を扱った映画
2. 正常者が異常者とされる世界


1. 原発事故を扱った映画


10月16日(火)にNHKBSPで、ジェーン・フォンダ主演の映画『チャイナ・シンドローム(原題:The China Syndrome)』をやっていました。

原題を直訳すると、中国症候群、となりますが、この映画は、中国や病気を扱ったものではなく、原子力発電所の危険性を訴えたものです。

チャイナ・シンドロームという言葉は、アメリカの原子力発電所で炉心溶融が起きた場合、地球の裏側に位置する中国の国土までも溶かして滅亡させてしまうのではないか、という意味合いで使われています。

映画製作者はマイケル・ダグラスで、1979年に公開されています。

マイケル・ダグラス(1944-)は、映画製作時、34歳ぐらいですが、その若さで原子力発電所に潜む事故の可能性を主題として、アメリカ政府の電力政策を批判していると受け取られかねない内容の映画を製作したわけですね。

映画において、原発を経営している企業は、何があってもまずは利益優先で、企業にとって都合の悪い事実は徹底的に隠蔽し、挙句の果てには虚偽の報告を行い、国民に真実を伝えようとしません。

2011年3月に発生した福島原発事故の時と同じで、国民は真実を知らされないまま、無力な犠牲者になるしかないわけですね。

映画では、炉心溶融という最悪の事態は回避されましたが、電力会社の体質が変わらない限り、大惨事の危険性を常に孕んでいると訴えます。

2012年10月21日ジェーン・フォンダ主演映画『チャイナ・シンドローム』を見た感想 265

2. 正常者が異常者とされる世界


原発の検査には膨大な費用がかかるため、利益を確保したい運営企業は、お金をほとんどかけない杜撰(ずさん)な検査を何年にも渡って繰り返し、検査報告を受ける政府側も、提出された資料の精査などせず、「原発事故など起きるはずがない」という立場を誰一人として崩そうとはしません。

ジャック・レモンが演じる現場責任者ジャック・ゴデルだけが、ようやくその杜撰な検査に起因する事故の可能性を理解し、職を投げ打ってでも、正しい検査の必要性を周囲に説くために、原発司令室を占拠するという賭けに出ます。

ところが、体制側の人間は、ゴデルが酩酊し、錯乱していた上での蛮行と決め付け、マスコミに対して一従業員がなした暴力事件に過ぎず、原発の安全性は保たれていると嘘の報道を行います。

ジェーン・フォンダが演じるキンバリー・ウェルズは、テレビレポーターとしてゴデルと共に占拠された司令室に入り、テレビの生中継を行なっていたので、ゴデルが正常な精神状態だったことを知っていました。

映画は、原発司令室から出て来たキンバリーが、企業側の虚偽報道を否定し、ゴデルの名誉を守ろうとするところで幕引きとなります。

電力会社に限らず、企業というのは、自分たちの利益のためであれば、平気で市民を犠牲にする可能性があることを、この映画は訴えます。


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ジェームズ・ティソート『エリコの売春婦と2人のスパイ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年10月20日(土)15時01分 | 編集 |
2012年10月20日(土)


目次
1. モーゼ亡き後のユダヤ人
2. 娼婦ラハブ
3. 原題


今回取り上げる作品は、ジェームズ・ティソート作『エリコの売春婦と2人のスパイ』です。

2012年10月20日ジェームズ・ティソート『エリコの売春婦と2人のスパイ』454

1. モーゼ亡き後のユダヤ人


モーゼは、出エジプト以降、40年に渡って荒野を彷徨い、ユダヤ人を導いて約束の地カナンを目指しましたが、120歳にして力尽き、カナンに入る目前で亡くなりました。

モーゼが亡くなった後、ユダヤ人を統率したのはヨシュアでした。
ヨシュアは神の命により、カナンの地へと攻め入った人物として有名です。

2012年7月25日(水)の記事『パオロ・ヴェロネーゼ『ナイル川からのモーゼの救出』 loro2012.blog.fc2.com』で述べたように、ヨセフの父ヤコブの時代に、ユダヤ人の多くは凶作に耐えかねてカナンを捨てて、ヨセフが暮らすエジプトへと移住したわけですが、ほぼ不毛の地と化していたカナンには、その後、他民族が移り住むようになり、農業生産に成功して、生活基盤を作り上げ、何十年にも渡って暮らしていました。

エジプトを出てカナンへと舞い戻って来たユダヤ人が、再びカナンで暮らすためには、既にカナンで生活基盤を築いている異民族の彼らを、駆逐する必要があったのです。

ユダヤの論理でいけば、カナンの地は民族の祖アブラハムが神から与えられた土地であり、アブラハムの子孫であるヨシュアたちが暮らすべき場所なのです。

従って、そこに暮らしている異民族は、不法占拠者であり、邪魔者となります。

ユダヤ人の「正当な」立ち退き命令に従わず、カナンに居住を続けると言うのであれば、邪魔者たちを皆殺しにしてでも、カナンの地を奪還しなければなりません。

これが、ユダヤ人が信仰する「神」の意思です。

滅茶苦茶な論理ですね。
この自己中心的な論理が、現代においても踏襲され、「イスラエル問題」を招いているわけです。

ヨシュアは、ユダヤの神の命令に忠実な男でしたので、カナンの入り口に位置するエリコの街を攻略するよう、神の命令が下った時、早速、侵略計画を練りました。


2. 娼婦ラハブ


ヨシュアは、エリコの街に武力侵攻する前に、2人の諜報員を街の中へと潜伏させ、地理などの敵情を視察させました。

諜報員たちは、ラハブという遊女の家を拠点として、数々の任務を極秘裏に行なっていきました。

ナント生まれの画家ジェイムズ・ティソート(1836-1902)が描いているのは、ヨシュアに派遣された2人の諜報員とラハブが、ラハブの部屋でくつろいでいる様子です。

「くつろいでいる」と言っても、ただ単に「のんびりしている」わけではなく、2人の男性は任務の合間に、ラハブとセックスをする関係にあったことが示唆されています。

ラハブは、通説では、売春婦だとされていますので、諜報員たちがラハブと肉体関係を持ったとしても、格別不思議なことではありません。

やがて、ラハブの部屋に頻繁に出入りしている2人の存在及び諜報活動の事実が、エリコの人々に知られてしまい、2人は命を狙われることになります。

そこで、ラハブは、諜報員たちを城壁の外に綱で吊り降ろし、逃がしてやることに成功します。

ラハブに命を救われた2人の諜報員は、ヨシュアの元に辿り着き、内偵して得られた情報をもたらしました。

その情報を元に、ユダヤ人はエリコの街を侵略し、占領するのです。


3. 原題


ジェイムズ・ティソート(James Tissot)が描いた『エリコの売春婦と2人のスパイ』は、英語ではThe Harlot of Jericho and the Two Spiesと言います。

harlotは、prostituteと同義で、売春婦、という意味です。

この作品は、ニューヨークにあるユダヤ美術館(The Jewish Museum of New York)で見ることが出来ます。




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ラリー・デヴィッド主演映画『人生万歳!』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月19日(金)21時41分 | 編集 |
2012年10月19日(金)


目次
1. 人間嫌いの自称天才物理学者
2. 女性は複数の男性とのセックスを望んでいる


1. 人間嫌いの自称天才物理学者


10月13日(土)にBSTBSで、ラリー・デヴィッド主演の映画『人生万歳!(原題:Whatever Works)』をやっていました。

ウィキペディアにはコメディ映画と書いてありますが、「楽しくて笑える」というよりは「滑稽で笑える」という感じです。

ラリー・デヴィッドが演じるボリス・イェルニコフは自らを天才物理学者と呼ぶ初老の男性で、かつてはコロンビア大学で弦理論を教えていた人物です。

ボリスは世間で暮らす普通の人々を知性が低いことを理由に根底から馬鹿にし、ごく限られた男性の友人としか交際していません。

人間嫌いでセックス嫌いを公言しているボリスですが、その割にはかつて結婚していたことがあり、言ってることとしていることが異なります。

そして妻とは離婚する羽目になり、人生に絶望したボリスは窓から飛び降りて自殺を図りました。

幸運かどうかは分かりませんがボリスは死なず、左脚に後遺症が残って、その後、何年も生き続けています。

そんな一人暮らしを続けているボリスの自宅へ、ある日21歳の家出娘メロディが転がり込む形になり、ボリスは嫌々ながらも同居を認めます。

そんなに人間嫌いなのであれば家出娘など家に入れなければ良いのに、ここでも言ってることとしていることが異なります。

やがて美貌のメロディと偏屈なボリスは正式に結婚し、それなりに楽しく暮らして行くのですが、メロディの母親マリエッタが訪ねて来たあたりからメロディの心に変化が現れ、メロディは若い男性と不倫関係に陥ります。

マリエッタは、パトリシア・クラークソンが演じています。

2012年10月19日ラリー・デヴィッド主演映画『人生万歳!』を見た感想 224

2. 女性は複数の男性とのセックスを望んでいる


ウディ・アレン監督は作品の中で、ボリスのような理科系の知性に優れた者にも人並みの性欲があり、いくつになってもセックス無しでは人は生きられないことを説きます。

男女を問わず人間はセックスを含めた人間関係を普段どれだけ否定していても、街中で暮らす以上は最終的には人と人との繋がりなしには生きられませんし、年齢を問わずセックスの快楽を求める気持ちは、決してなくなりません。

作品の中では美貌の熟女マリエッタも、娘のメロディを頼ってボリスの家に転がり込んだ後、そのままニューヨークに留まることとし、その後ボリスの友人2人と同棲生活を始め、セックスや仕事に人生の新たな喜びを見い出すことになります。

男女共に年齢をどれだけ重ねていても、偏屈な性格で異性嫌いを公言していても、知性があろうとなかろうと、裕福であろうとなかろうと、そういった事実とは無関係に、結局人はセックスを求めて生きているのであり、しかも複数の異性とセックスすることへの関心はいつまでも失せることはない、これがアレン監督の言いたいことのようです。


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ショーン・ペン主演映画『Uターン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月18日(木)15時22分 | 編集 |
2012年10月18日(木)


目次
1. ソフトサスペンス映画
2. ツキに見放された男


1. ソフトサスペンス映画


10月14日(土)にテレビ東京で、ショーン・ペン主演の映画『Uターン(原題:U Turn)』をやっていました。

ウィキペディアにはサスペンス映画と書いてありますが、実際にはソフトサスペンス路線でコメディの要素も盛り込まれている作品です。

ショーン・ペン(Sean Penn)が演じる主役のボビーは、マフィアから借りたお金を返済するために大金をかばんに詰めてラスベガスへ向けてマスタングを走らせていましたが、道中のアリゾナ州スペリアで車が故障します。

マスタングとは日本語でムスタングとも表記されるフォード社の車で、ボビーのマスタングは初代と呼ばれる1960年代半ばに生産されたものです。

アリゾナ州のスペリアは、人口3,000人ほどの実在する小さな町です。

ボビーは自動車修理工にマスタングを預け、壊れた箇所の修理を依頼しますが、これが悲劇(あるいは、喜劇)の始まりとなります。

ボビーはスペリアの街を歩いている時、地元の美人女性グレースを見初め声を掛けます。
グレースを演じているのはジェニファー・ロペスです。

2012年10月18日ショーン・ペン主演映画『Uターン』を見た感想2 421

ボビーは下心ミエミエでグレースの用事を手伝うと申し出て、自宅に上がり込みます。

用事が済んで本来の目的であるセックスを始めようとしたところで、グレースの夫ジェイクが帰宅します。

ジェイクはグレースが自分の留守中にボビーを自宅に招き入れていることから2人の関係を疑い、ボビーを殴り倒します。

元々ボビーはグレースとセックスするつもりで自宅に上がったので、不倫を疑ったジェイクの心情を理解します。

しかし実際にはセックスはしていないので、殴られ損の形でその場を立ち去ります。

2012年10月18日ショーン・ペン主演映画『Uターン』を見た感想1 254

2. ツキに見放された男


ボビーはマフィアから借金をして督促されるようなだらしない性格なのですが、どこか他人を憎めないところがあり争いごとを好まない男性として設定されています。

その暴力沙汰を避けたいはずのボビーが、この後スーパーでの強盗事件に遭遇したりジェイク殺しやグレースの愛人である警察官殺しに関わっていくことになります。

ボビーはスペリアの街に立ち寄ったことで幾つもの災難が身に降りかかり、最終的には殺人にまで手を染めてしまうわけですね。

災難に見舞われている中、辛うじてツキがありそうに見えて実際にはツキに見放された男性ボビーをショーン・ペンが好演しています。


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アシュトン・カッチャー主演映画『最後に恋に勝つルール』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月17日(水)15時39分 | 編集 |
2012年10月17日(水)


目次
1. 恋に勝つルール
2. 機内でのセックス
3. セックスしたいなら女は軽装になれ


1. 恋に勝つルール


10月12日(金)にNHKBSPで、アシュトン・カッチャー主演の映画『最後に恋に勝つルール(原題:A LOT LIKE LOVE)』をやっていました。

原題には動詞がありませんが、beを補うと、be a lot like loveとなり、愛にとても良く似ている、という訳を当てることができます。

邦題の『最後に恋に勝つルール』は、アシュトン・カッチャーがキャメロン・ディアスと共演した2008年公開の映画『ベガスの恋に勝つルール(原題:What Happens in Vegas...)』に似ていますね。

2012年10月17日アシュトン・カッチャー主演映画『最後に恋に勝つルール』を見た感想 223

今回取り上げている『最後に恋に勝つルール』は、日本では劇場未公開で、アメリカでは2005年4月に公開されています。


2. 機内でのセックス


作品は、アシュトン・カッチャーが演じるオリヴァーと、アマンダ・ピート(Amanda Peet)が演じるエミリーの、くっついたり離れたりする様を描く青春群像です。

オリヴァーとエミリーは、偶然乗り合わせた飛行機の中で知り合い、エミリーが飲み物をオリヴァーの服にこぼしてしまったことがきっかけで、機内トイレの中でセックスをする間柄になります。

一時的な衝動でセックスをした2人でしたが、飛行機を降りた後は、連絡先を交換するでもなく、再び、他人同士の関係になります。

その後、数年の間に、偶然の再会と別離を繰り返しながら、最終的に、お互いが運命の相手であることを理解します。

映画の中盤で、オリヴァーとエミリーは、一時的な衝動ではなく、本心から相手とセックスがしたいと思い、月明かりの下、車の中でセックスをして、そのまま眠りにつきます。

このカーセックスに至るまでの2人の恋愛模様を見ていると、この時が2人にとっての初めてのセックスであるかのような錯覚に囚われますが、実際には、もう既に数年前の機内で、最初のセックスは終えているわけですね。


3. セックスしたいなら女は軽装になれ


まあ、特にこれと言って、人間の本質を追求するような内容はありませんでしたが、一つだけ見所を挙げるとすれば、エミリーの部屋にオリヴァーが訪ねて来た時に、エミリーが着ていた長袖のトレーナーを脱いで、半袖のTシャツ姿になる場面があります。

これは、エミリーが、オリヴァーと久しぶりに部屋の中で再会していることを、友人の女性に電話で話した際に、友人がエミリーにトレーナーを脱ぐように勧めたからです。

友人は、エミリーがオリヴァーと部屋の中で2人きりでいる以上、当然、セックスへと展開していくだろうと予想して、エミリーにトレーナーを脱いで身軽な格好をしておくように助言したわけです。

エミリーも、オリヴァーとセックスすることは想定の範囲内だったわけですが、トレーナーを脱ぐことにまで頭が回りませんでした。

女性が男性と2人きりの空間において、さっきまで着ていたセーターなどを脱いで、ブラウスなどの軽装になったということは、セックスへの心の準備が出来ていることを男性に訴えているのだ、という監督の意向が反映した名場面だと言えるでしょう。

結果的には、この時オリヴァーは、エミリーとセックスをせずに立ち去ってしまいましたが。

2012年10月17日アシュトン・カッチャー主演映画『最後に恋に勝つルール』を見た感想2 357

エミリー役のアマンダ・ピートは、ブルース・ウィルス主演の映画『隣のヒットマン(原題:The Whole Nine Yards)』では、上掲の画像のようにトップレス姿を披露して、乳首を見せながら拳銃を撃つという役柄を演じていましたが、この映画では、そこまでの露出はありませんでした。


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ジョルジョ・パソッティ主演映画『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月16日(火)15時44分 | 編集 |
2012年10月16日(火)


目次
1. 原作はトルストイの小説
2. 妻の生活に変化があると、夫は不安になる


1. 原作はトルストイの小説


10月12日(金)にギャオで、ジョルジョ・パソッティ主演の映画『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏(原題:QUALE AMORE)』を見ました(配信期間:2012年10月12日~2012年11月11日)。

2006年に制作された映画で、ギャオでは、イタリア語音声、日本語字幕で見ることが出来ます。

原作は、トルストイの短編小説『クロイツェル・ソナタ』ですが、映画では、登場人物名や舞台設定などが変更されています。

元々、トルストイ(1828-1910)は、ベートーヴェン(1770-1827)が作曲した『ヴァイオリンソナタ第9番』(通称『クロイツェル』)に着想を得て、この小説を書き上げたと言われています。

ジョルジョ・パソッティが演じる主役のアンドレアは、スイス銀行の従業員で、裕福な生活をしています。

ある日、アンドレアは、街角で開催された四重奏のコンサートを見に行き、ピアノを弾く美貌の女性アントニアに一目惚れします。

無名のピアニスト、アントニアを演じているのは、ヴァネッサ・インコントラーダ(Vanessa Incontrada)です。

アンドレアは、演奏終了後のアントニアに声を掛け、恋心を打ち明けます。
アントニアも、アンドレアの求愛を受け入れ、2人は間もなく結婚して、家庭を築くことになります。

アントニアは、その後、3人の子を産み、家政婦を一人雇うような経済環境で暮らし、傍目には何不自由ない主婦生活を満喫しているかのように映っていますが、実際には、結婚を境に、得意とするピアノの腕前を披露する場を失い、自身の美貌を褒めてくれる男性と出会う場を失い、自分の人生とは何か、について、日々、悶々と考え悩むようになって行きます。

家政婦の役は、マリア・シュナイダー(1952-2011)が演じています。

2012年10月16日ジョルジョ・パソッティ主演映画『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』を見た感想1 257

2. 妻の生活に変化があると、夫は不安になる


夫のアンドレアは、妻アントニアに愛情を注ぎ、セックスも人並み以上に行なっている様子が、映画の中でも丹念に描かれています。

セックス描写は、それほど濃厚なものではありませんが、作品の中では何度も描かれ、アントニア役のヴァネッサ・インコントラーダは、その都度、豊乳を露にした演技を見せています。

但し、セックス場面は画面が暗く、時間も短いので、「愛と官能の二重奏」などという意味深長な副題から想像されるような濡れ場はない、と言って良いでしょう。

2012年10月16日ジョルジョ・パソッティ主演映画『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』を見た感想2 188

やがて、アントニアは、ヴァイオリニストの男性と知り合い、自宅に招くような人間関係となり、アンドレアは、2人の関係を怪しむようになって行きます。

実際に、アントニアが不倫をしていたかどうかは、明確には描かれてはいませんが、主婦として一生を終えることに大きな不満を抱いていたアントニアにとって、自分のピアノの腕前や、熟女としての色っぽさを褒め称えてくれる男性の存在は、ある意味、家族以上に手に入れたかったものであり、その念願が叶って、アントニアの生活は輝き出します。

こうなると、面白くないのは、夫のアンドレアです。

トルストイが、小説『クロイツェル・ソナタ』をロシアで出版したのは、1899年のことですが、夫が妻の男性関係に猜疑心を抱き、妻が夫以外の男性に心を奪われていくという主題は、いつの時代でも、どの民族でも、小説の題材になるようです。

2012年10月16日ジョルジョ・パソッティ主演映画『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』を見た感想3 333


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マーリー・マトリン主演映画『ダブルトラップ ー白い肌の迷宮ー』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月15日(月)16時20分 | 編集 |
2012年10月15日(月)


目次
1. 美貌の聴覚障害者
2. 障害を持つ女性の性欲
3. マーリーの卓越した表現力


1. 美貌の聴覚障害者


10月10日(水)にテレビ東京で、マーリー・マトリン主演の映画『ダブルトラップ ー白い肌の迷宮ー(原題:In Her Defense)』をやっていました。

原題にあるdefenseの基本語義は防御ですが、この映画では弁護という意味で使われています。

主演のマーリー・マトリン(Marlee Matlin)は、聴覚に障害を持った妻ジェーン・クレアを演じています。

マーリー自身が聴覚障害者なので、映画の中で手話を駆使して意志の疎通を図るジェーンの姿はマーリーにとって役柄になり切って演技をしていると同時に聴覚障害者の実態を表現しているものとなっています。

ジェーンはノビー・クレアという男性と結婚していますが夫婦関係は破綻しており、その美貌を武器にこれまで複数の男性と性的関係を持って来ました。

夫のノビーは妻ジェーンの不貞に薄々気づいてはいましたが、確たる証拠を掴んではいません。

ジェーンがノビーと一緒に出掛けた外出先で見知らぬ男性と仲睦まじく手話で会話している姿を見かけるたびに、ノビーは腹立ち紛れに妻の顔を殴りつけることで鬱憤(うっぷん)を晴らしていました。

2012年10月15日マーリー・マトリン主演映画『ダブルトラップ ー白い肌の迷宮ー』を見た感想1 515

2. 障害を持つ女性の性欲


マイケル・ダディコフが演じる弁護士のアンドリュー・ガーフィールドは、美術展で偶然ジェーンと知り合い連絡先を交換します。

離婚経験のあるアンドリューは、美貌の人妻ジェーンが日常的に暴力を振るう夫に嫌気が差し離婚したいという相談を受け、依頼人ジェーンにとって離婚手続きが有利に運ぶよう弁護士としての業務を進めて行く傍ら、一人の独身男性としてはジェーンの自宅で情事に耽(ふけ)る関係を結びます。

映画ではジェーンを演じるマーリーがトップレスになり、豊乳を揺らし乳首を晒しながらアンドリューとのセックスに溺れて行く姿が描かれています。

聴覚障害に限りませんが、肉体の一部位に障害を抱えている人も特に障害のない人と同様に恋をしますし性欲もあるわけです。

マーリー自身が聴覚に障害を抱えているので、ジェーンがアンドリューに恋心を抱き不倫だと知りながら濃厚なセックスにのめり込んでいく様子は、文字通り迫真の演技となっています。

ややもすると障害者には性欲などないのではないかという誤解があるかも知れませんし、あるいは障害者の性欲に対する無関心が大勢を占めているのかも知れませんが、人間として生まれた以上全ての者は等しく性欲を処理しながら生きていくことになるわけです。

障害者にも性欲があるということはあまり映像作品では描かれない主題だと思いますが、人間の本質を理解する上では世間に対して隠し通すような事柄ではなく、この映画のように障害者女性のセックス願望を積極的に描く作品が増えていけば良いと思っています。

マーリーもシドニー・J・フューリー監督の意向を受け止め、確かな演技力でアンドリューに対する溢れんばかりの愛を表現し、数度に渡るセックス場面を喘ぎ声を漏らしながら見事に演じ切っています。

2012年10月15日マーリー・マトリン主演映画『ダブルトラップ ー白い肌の迷宮ー』を見た感想2 544

3. マーリーの卓越した表現力


映画の終盤では予想外の人間関係が明らかにされ、女性2人に翻弄され続けた男性たちの姿が浮き彫りにされるところで幕引きとなります。

2012年10月15日マーリー・マトリン主演映画『ダブルトラップ ー白い肌の迷宮ー』を見た感想3 419

日本では劇場未公開作品ですが、冒頭から結末まで見所満載の秀作と言えるでしょう。

マーリーは美貌と豊乳と透き通るような白い素肌の持ち主で、その上に高度な演技力も身に備えていることをこの映画でも随所で示しています。


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メグ・ライアン主演映画『恋人たちの予感』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月14日(日)20時49分 | 編集 |
2012年10月14日(日)


10月8日(月)にNHKBSPで、メグ・ライアン主演の映画『恋人たちの予感(原題:When Harry Met Sally...)』をやっていました。

原題と邦題は全く異なります。
原題を訳すと「ハリーとサリーが出会ったら・・・」となりますね。

ハリー・バーンズ役はビリー・クリスタルが演じ、サリー・オルブライト役はメグ・ライアンが演じています。

ウィキペディアにはロマンティック・コメディの映画だと書いてありますが、私はロマンティックという程ではないと思いますしコメディという程でもないと思いました。

原因はビリー・クリスタルの表情が終始硬すぎることに求められます。

もう少し感情の起伏を表現してもらわないと鑑賞者は遠い別世界の話だと感じてしまい、ハリーとサリーの間に起きている出来事の数々を、我がこととして捉え感情移入するのは困難です。

映画の主題は男女間に友情は成り立つのか、つまりセックス無しで男女が何年も付き合っていけるのかということです。

私は可能だと思っていますが、映画の結末からすると監督のロブ・ライナーは異なる見解を持っているようです。

2012年10月14日メグ・ライアン主演映画『恋人たちの予感』を見た感想+blog-meg-ryan-orgasm_convert_20121211205557

映画の中盤でサリーとハリーがレストランで食事している最中に、サリーが「女性は、オーガズムを感じていなくても、セックスパートナーに対して、いくらでもオーガズムを感じているふりをすることが出来る」という持論を証明するために、大きな喘ぎ声を上げながら「イッたふり」を実演し大勢の客たちの注目を浴びる場面があります。

メグ・ライアンはクリトリスや膣への性的刺激がない状態で、「イッたふり」を数分間演じ続け、絶頂に達した表情を見事に示しました。

メグの女優魂を示した名場面だと言えるでしょう。

映画の主題歌は、It had to be you、です。





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レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン『バラムのロバ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年10月13日(土)11時48分 | 編集 |
2012年10月13日(土)


目次
1. モアブ人の王バラク
2. 動かないロバ
3. イスラエルの民を祝福する預言者バラム
4. 原題


今回取り上げる作品は、レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン作『バラムのロバ』です。

2012年10月13日レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン『バラムのロバ』460

1. モアブ人の王バラク


カナンの地を目指すユダヤ人は、進路途上にある各民族を軍事的に打ち負かして進むこともありました。

モアブ人の王バラクにとって周辺諸国を侵略しながら突き進むユダヤ人の存在は、自国の安全保障上、脅威の対象となっていました。

なお、モアブ人とはロトとロトの長女との間に生まれた息子モアブを先祖とする民族です。

モアブ人が誕生する経緯については、2012年6月11日(月)の記事『ヘンドリック・ホルツィウス『ロトと娘たち』 loro2012.blog』などで述べています。

王バラクは預言者バラムに使者を送り、王宮へ赴くよう命じました。

バラクは預言者バラムの霊力により迫り来るユダヤ民族に呪いをかけ、その後の戦いを有利に進めようとしたわけです。

預言者バラムは王バラクが遣わした使者を数回断りましたが、最終的には王の意向を受け入れ使者と共に王バラクの元へ赴くことにしました。


2. 動かないロバ


預言者バラムはロバに乗って王宮へ向けて出発しましたが、途中ロバは立ち止まり動かなくなってしまいました。

実は、ロバには剣を持った天使の姿が見えていたのです。

そのため恐れをなしたロバは歩みを止めたわけですが、預言者バラムにはまだ天使の姿は見えていません。

そこで、預言者バラムは動かないロバを何度も打ち付けたのです。
ロバは預言者バラムの酷い仕打ちに対して抗議の声をあげました。

ロバは今まで何度もバラムを乗せて目的地へと運んで来たこと、及びこのように立ち止まったのは初めてであることを訴えます。

預言者バラムはロバの言葉が理解出来たので、ロバの言っていることに納得し打ち付けるのを止めました。

すると、次の瞬間バラムにも天使の姿が見えたのです。

オランダの画家レンブラント(1606-1669)が描いているのは、天使の姿がまだ見えていないバラムの様子です。

バラムは苛立った表情で歩みを止めたロバを打ち付けています。

右手に剣を持った天使はバラムの後方に描かれていて、バラムがまだ天使の存在に気づいていないことが示されています。

後方にいる使者や従者たちにも、もちろん天使の姿は見えていません。

信仰心のない者には天使の姿は見えないのですね。


3. イスラエルの民を祝福する預言者バラム


バラムは剣を持った天使が行く手を遮っていることに気づきました。
そして、王バラクの元へは向かわない方が良いのではないかと天使に尋ねました。

しかし天使は条件付きで、王の元へ赴くことを許可しました。
その条件とは「神が言ったことしかしてはならない。」というものでした。

その後、ようやく王宮へと辿り着いたバラムは王バラクと接見し、早速イスラエルの民を呪うよう依頼を受けます。

ところが、祭壇を築いて託宣を受けたバラムはイスラエルを呪うのではなく、祝福する言葉を発したのでした。

つまり、バラムは王バラクの目論見とは全く逆のことをしたわけです。
なぜならそれが神の意志だったからです。

王はその後バラムに何度か託宣を受けさせました。

しかし、託宣の内容は尽(ことごと)くイスラエルを祝福するものでしたので、その都度バラムはユダヤ人を祝福する言葉を発しました。

怒った王バラクはバラムを役に立たない預言者と罵(ののし)り、即刻王宮を離れるよう命令しました。


4. 原題


レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン(Rembrandt Harmenszoon van Rijn)が描いた『バラムのロバ』は、フランス語ではL'Ânesse de Balaamと言います。

L'Ânesseは雌ロバという意味です。
この作品はパリにあるMusée Cognacq-Jayで見ることが出来ます。





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渡辺謙主演映画『沈まぬ太陽』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 日本映画 | 2012年10月11日(木)16時31分 | 編集 |
2012年10月11日(木)


目次
1. 好対照な2人の人物
2. 日航ジャンボ機墜落事故
3. 日本航空上層部の腐敗
4. 沈まぬ太陽とは何か?
5. 驕れる者は久しからず


1. 好対照な2人の人物


10月6日(土)にBS日本映画専門チャンネルで、渡辺謙主演の映画『沈まぬ太陽』をやっていました。

映画の公開は2009年10月です。

私は山崎豊子が書いた原作本『沈まぬ太陽』を2005年頃に読んでいましたが、今回映像化された作品を見て改めて人間の本質について考えさせられました。

渡辺謙が演じる主人公の恩地(おんち)元は、国民航空の労働組合委員長を務めていた時期に従業員の待遇改善を巡り経営者側と真っ向から対立します。

それにより経営陣から恨みを買った恩地は懲罰人事の対象となってしまい、カラチ、テヘラン、ナイロビという出世コースからは外れた海外勤務を立て続けに命じられます。

恩地の妻や2人の学齢期の子供たちも住み慣れた日本での生活を捨てる形で、カラチまでは恩地と行動を共にし劣悪な環境の海外生活を強いられることになります。

一方、労働組合副委員長として恩地と一緒に組合員の利益のために経営者側と戦っていた行天(ぎょうてん)四郎は、その後経営者側の懐柔策を受け入れる形で体制側の人間に転向し、その甲斐あってサンフランシスコ支店への栄転を命じられ出世コースに乗ります。

行天は三浦友和が演じています。

恩地と行天は労働組合の幹部という入り口は同じでしたが、その後の出口が異なる人物として描かれています。

恩地は経営陣に対して形式的な詫び状すらも提出したくないという、現実的な妥協の出来ない人物です。

良く言えば一途(いちず)ですが、悪く言うと融通が利きません。

一方、行天は権力者と戦うよりはむしろ権力者に擦り寄り、自分が出世して権力者になって甘い汁を吸う側に回れば良いという考えに変わっていった人物です。

原作者の山崎豊子はこの両極端の2人を対比させることで、「人間は家族を犠牲にしてでも信念や筋あるいは友情を貫くべきか、それとも自身の生活水準向上のためには信念や仲間を捨ててでも体制側に媚を売り、巨大組織における立身出世を目指すべきか、あなたならどうしますか?」という命題を鑑賞者に問うているのだと思います。


2. 日航ジャンボ機墜落事故


国民航空のモデルとなっている企業は日本航空です。

ナイロビにおいて恩地はナイロビ・日本間の就航計画を実現するために奔走していましたが、東京の役員会の決定に従い、計画を中途で断念し日本に帰国します。

長い海外勤務がようやく終わったと思った矢先、日本航空123便墜落事故が発生します。

日本航空123便墜落事故は1985年8月12日(月)夕刻に発生したのですが、私は当時大学1年生の夏休み期間中で、自動車の運転免許取得を主目的として実家に帰省していました。

8月12日の夜、高校時代の友人と電話で話している最中にテレビで事故の報道がなされていたことを覚えています。

結果的に、この事故は乗員乗客524名の内520名が死亡するという大惨事となりました。

映画ではこうした大惨事が起きた根本原因は日本航空の高慢な企業体質に求められ、早急かつ抜本的な改革をしない限り日本航空の再生はないという冷ややかな視点で、この事故に関わる様々な逸話が挿入されていきます。

1985年当時の総理大臣は中曽根康弘(任期:1982-1987)です。

中曽根は1986年にカネボウの会長だった伊藤淳二(1922-)を日本航空会長に据えるという人事を行い事故後の日航再生を託しますが、1987年には伊藤会長は中曽根によって解任されています。

映画では内閣総理大臣は利根川泰司という名前で加藤剛が演じ、会長は国見正之という名前で石坂浩二が演じていました。


3. 日本航空上層部の腐敗


映画では事故後の日本航空役員らの生活ぶりにも焦点が当てられていますが、彼らはあれほどの大惨事が起きた直後にも関わらず、特に生活態度を改めるでもなく、今まで通り酒を飲みゴルフをし高級料亭で芸者を侍らせて豪遊している様子が描かれています。

この映画は建前としてはフィクションになっていて、あくまでも創作物にすぎないという立場を取っていますが、原作者の山崎豊子は自身の空想だけで小説を書く作家ではないはずで、周辺関係者への取材をちゃんと行った上で作品を仕上げていると思います。

文学作品を読み解く上では、「真相は、実はノンフィクションの中ではなく小説の中にこそ描かれている」という鉄則があることを忘れてはいけません。

私はこの映画で描かれている通りの日航幹部たちの様々な傲慢な振る舞いが当時実際にあったのではないかと思っています。

企業の悪事は、大別すると経理の不正操作と不当な人事です。

映画によると、日本航空は一方では不透明な為替先物取引に手を出しており、一方では前途有望な従業員を経営陣に楯突いたという理由だけで閑職に追い込んで自主的な退職を促しています。

このブログで何度か触れていることですが、人事権と予算編成権を握った者は自分に刃向かう者を徹底的に排除していくのが常です。

日本航空において人事権を掌握した者たちもご多分に漏れず、自分にとって都合の良い者だけを周りに置き、組織の為を思って正論を言う者は煙たい存在としてまともに取り合わず、いずれ見せしめとして閑職や僻地へと左遷する懲罰人事を繰り返していました。

こうした上層部の腐敗が1985年の日航機墜落事故の温床になっていたと作品は訴えます。


4. 沈まぬ太陽とは何か?


映画では伊藤淳二をモデルとした国見正之会長の解任後、主役の恩地は社内に依然として蔓延(はびこ)る派閥の論理に屈し、再びナイロビ支店へと左遷されてしまいます。

恩地には転勤を拒否し日本航空を辞めるという選択肢もあったはずですが、むしろナイロビ左遷を歓迎する気持ちへと変わって行きます。

恩地にそう思わせたのは、ナイロビで前回の配属時に見ていた「沈まぬ太陽」の存在でした。

ナイロビの夕日は大自然の中で悠然といつまでも光り輝き、地平線の下に沈んで消えて行くことはないかのようです。

東京などの先進都市では高層ビルが乱立し、地上ではもはや夕日を眺めることすらも難しくなっていますが、ナイロビでは視界を遮るものがないため、日々輝く夕日を見つめることができます。

恩地は経済的に豊かな先進都市において傲慢極まりない生き方を続ける人々に嫌気が差して、ナイロビでの貧しい単身赴任生活を選んだのでした。

御巣鷹山での事故後、日本航空というブランド名の「太陽」は惨めなまでに地に落ちました。

そんな事態になっても高慢な企業体質は改まらず、1985年の墜落事故から25年が経過した2010年には京セラ代表取締役名誉会長の稲盛和夫が民主党政権の要請で、日本航空の再建のために代表取締役会長に就任するという「異常事態」となっています。


5. 驕れる者は久しからず


私は2003年にJALのお客様サービスセンターに電話して、国際線に乗った時に感じた不満を伝えたことがあるのですが、電話に出た者が誠意ある応対をしてくれたとは思えません。

ここ数年は飛行機に乗る機会が全くないので現在の企業体質は知りませんが、JALに限らず航空会社の従業員には傲慢な性格の者が多く何度も嫌な思いをさせられて来ました。

恐らくそうした傲慢さに対する嫌悪感は、私だけでなく多くの客が抱いているはずです。

航空会社に限らず事故や不正経理などで社会からの信用を失った企業が、その後の改革によってある程度業績を回復した場合、当該企業の経営陣は「再生」とか「新生」という言葉をやたらと使ってあたかも企業体質が生まれ変わったかのような宣伝に励みますが、その以前に人の道としては「私たちは傲慢でした」と謝罪することが先決ですね。


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キャメロン・ディアス主演映画『クリスティーナの好きなコト』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年10月09日(火)10時08分 | 編集 |
2012年10月9日(火)


今回の記事には露骨な性的表現が含まれています。
性的表現に対して心的なストレスを感じる方は、読まないことをお勧めします。


目次
1. 女性の好きなコトが主題
2. 夢の中のクンニリングス
3. 精液のついたワンピース
4. ペニスにピアス


1. 女性の好きなコトが主題


10月1日(月)にFOXムービー プレミアムでキャメロン・ディアス主演の映画『クリスティーナの好きなコト(原題:The Sweetest Thing)』をやっていました。

原題と邦題が全く異なりますがどちらも映画の内容を踏まえた題名だと言えます。

原題にあるsweetの原義は甘い~ですが、ここでは素敵な~という意味で使われていると解されます。

形容詞sweetを魅力的な~という語義で使うのは主に女性であるとされています。

主人公のクリスティーナを演じるのはキャメロン・ディアスです。
クリスティーナは28歳独身という設定で、コートニーとジェーンが仲の良い遊び相手です。

クリスティーナはクラブに行って踊り酒を飲んで楽しんでいる中でピーターという男性と知り合います。

これまでさんざん夜遊びしてクラブなどで知り合った男性と一夜限りのセックスを楽しんで来たクリスティーナにとって、ピーターは初めてとも言えるぐらい真剣交際を考えるような相手でした。

ところがクリスティーナは知り合ったばかりの男性と一夜の情事に持ち込む術は心得ているのですが、真剣に付き合うとなるとどうすれば良いのか見当がつきません。

結局クリスティーナは自分の前向きな気持をピーターに上手く伝えられず、ひとまずこの夜の恋は成就しませんでした。


キャメロン・ディアス主演映画『クリスティーナの好きなコト』を見た感想1 265


2. 夢の中のクンニリングス


クラブから帰宅し眠りについたクリスティーナは夢の中で至福の時を迎えることになります。
夢の中ではクリスティーナはピーターと恋仲になっています。

クリスティーナとピーターは高級ホテルのベッドの中で前戯をしており、ピーターがクンニリングスに精を出してクリスティーナをオーガズムへと導いています。

そこへルームサービスが到着し係員が大きなアイスクリームを届けます。

係員が退出した後、ピーターはクンニリングスを再開しクリスティーナはアイスクリームを食べながら再び絶頂へと登りつめて行きます。

そう、クリスティーナの好きなコト、それはアイスクリームとクンニリングスだったわけです。

口でアイスクリームを味わいながら同時にクリトリスで快感を得るという、恐らくこれ以上の至福の時はないと感じている矢先、クリスティーナは目が覚めて現実に引き戻されてしまいます。

キャメロン・ディアス主演映画『クリスティーナの好きなコト』を見た感想2 186

3. 精液のついたワンピース


一方、セルマ・ブレアが演じる友人のジェーンはクラブで知り合った男性と意気投合し、クリスティーナたちと離れて別のテーブルで男性とイチャついています。

映画では描かれてはいませんが、実はこの時ジェーンは相手の男性にフェラチオをしていて男性が我慢し切れなくなり辺り構わず射精してしまいました。

そのせいでジェーンのワンピースに大量の精液が飛び散り、ジェーンは翌日ワンピースをクリーニングに出す羽目になりました。

ジェーンがクリーニング店に行く前にクリスティーナとコートニーは、道すがら精液がべったりと付着した後、乾燥してゴワゴワになっているワンピースを見て笑いながら次のようにジェーンをからかいます。

You guys suck. No, obviously you suck. You suck.

精液がついたのはあんたがペニスをしゃぶったからよ。

You suck well. I'm proud.

あんたはフェラ上手の女よ。しゃぶった報いを受けたんだわ。


日本語訳は私がつけましたが、最後の「しゃぶった報い」という表現は字幕から借用しました。
字幕担当は藤澤睦実です。

2012年10月3日(水)の記事『ベン・アフレック主演映画『世界で一番パパが好き!』を見た感想 loro2012.blog』で登場した藤澤睦美(フジサワムツミ)とは一文字違いです。

もしかしたら同一人物なのかも知れませんが私には分かりません。


4. ペニスにピアス


その後、しばらくしてジェーンはまたしてもフェラチオで一騒動起こします。

クリスティーナとコートニーが帰宅すると建物の周りには人だかりが出来ていて警察の車が止まっています。

何ごとかと思い2人が人々をかき分けるようにして部屋に入ると、何とジェーンがフェラチオをしてペニスを咥えている状態で動けなくなっているのです。

警察の説明によると男性がペニスにピアスをしていてジェーンが喉の奥までペニスを咥え込んだ際にピアスがのどちんこに挟まってしまったのだろうということでした。

ジェーンはフェラ上手な女性という設定なのでディープ・スロートも修得していて、フェラチオに熱中するあまり偶然にものどちんこがピアスの穴に入り込み亀頭部を喉の奥で吸い込んだ勢いで外れなくなってしまったわけですね。

のどちんこは解剖学用語では口蓋垂(こうがいすい)と呼ばれますが、この作品の翻訳ではのどちんこという俗称を使う方が相応しいですね。

ジェーンがこうした状況になっているにも関わらず男性のペニスは相変わらずジェーンの口の中で勃起したままです。

巨大なペニスを咥えて呼吸が苦しいジェーンはのどちんこの痛みも手伝って眼から涙を流しています。

もちろん映画ではペニスは写りませんが、ジェーン役のセルマ・ブレアは大きなペニスを咥えているであろう口の形を維持しなおかつのどちんこを引っ張られている苦しさに耐え続けるという迫真の演技を見せています。

映画であろうとアダルトビデオであろうと女優という過酷な職業を全うできる女性はみな根性があるのですが、セルマはこの場面で最高峰の女優魂を示したと言えるでしょう。

なお、この映画は基本はコメディー路線です。


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