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ヨハン・アントン・ランブー『楽園追放後のアダムとイヴ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年05月15日(火)21時07分 | 編集 |
2012年5月15日(火)


目次
1. ドイツ人画家
2. 苦役
3. 原題


今回取り上げる作品は、ヨハン・アントン・ランブー作『楽園追放後のアダムとイヴ』です。

2012年5月15日ヨハン・アントン・ランブー『楽園追放後のアダムとイヴ』270

1. ドイツ人画家


作者であるランブー(1790-1866)は、ルクセンブルク大公国に近い古都トリーア(Trier)で生まれたドイツ人です。

この作品では、不服従の罪により楽園追放の憂き目に遭った、アダムとイヴのその後の姿が描かれています。

画面中央の後景には、追放された時点の2人の姿が描かれていますね。
それから時が過ぎ、2人には子供が出来ています。

アダムとイヴは楽園から追放された後、3人の息子を儲けるのですが、ここに描かれているのは、長兄カインと次兄アベルです。

イヴの右膝近くに立っているのが、兄のカインです。
イヴの左膝に乗せられているのが、弟のアベルですね。

後に、セトと呼ばれる三男が生まれることになります。


2. 苦役


アダムは農耕具を拵(こしら)えて、大地を耕しています。
神の命に背いた罰として、アダムは労役の苦痛を味わっていくことになります。

楽園にいた時は食べることに困りませんでしたが、そこから追放された今となっては、自ら食糧を確保しなければならなくなりました。

画面中央に描かれている、険しい表情をした褐色の山羊を、アベルは左足で追い払おうとしています。
大自然の中では、動物に対する恐怖を感じながら、生きていかなければならないわけです。


3. 原題


ヨハン・アントン・ランブー(Johann Anton Ramboux)が制作した『楽園追放後のアダムとイヴ』は、ドイツ語ではAdam und Eva nach der Vertreibung aus dem Paradiesと言います。

die Vertreibungは、追放、という意味です。
nachが3格支配の前置詞なので、ここでは定冠詞がderになっています。

この作品は、ケルンにあるヴァルラフ・リヒャルツ美術館(Wallraf-Richartz-Museum)で見ることが出来ます。





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