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コレッジョ『ゼウスとイオ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年06月08日(水)21時10分 | 編集 |
記事のタグ: 美術史美術館
2011年6月8日(水)


目次
1. 雲になったゼウス
2. 原題


今回取り上げるのは、コレッジョ作『ゼウスとイオ』です。

2011年6月8日コレッジョ『ゼウスとイオ』769

1. 雲になったゼウス


イタリアの画家コレッジョ(1489頃-1534)の作品において、顔を仰け反らせて恍惚の表情を浮かべているのがイオです。

イオは河の神イナコスの娘で、ギリシアの都市アルゴスにある神殿の巫女でした。
その美貌に目を付けたのが、ゼウスです。

ゼウスは美女に近づく時には、姿を変えることになっています。
今回は雲に身を変えて、イオに近づきました。

コレッジョの描くイオは、官能的な後ろ姿を惜しげもなく披露しています。
その熟れた左腕で、雲と化したゼウスの右腕を優しく抱き締めています。

イオの右足の親指は直立し、ゼウスのペニスを受け入れた快感が全身を駆け巡っていることを示しています。

左足は地面につけたままにしておくことが出来ずに、宙に浮いています。

イオの口は半開きになり、愛の吐息が漏れます。

イオは無意識に、右手で何かを掴(つか)もうとしています。
しかし、残念ながら空中には掴めそうなものは何もありません。

ゼウスとイオがまさに絶頂に達したその瞬間、虚空からゼウスの正妻ヘラが現れることになるのです。
そして、イオの悲劇が始まります。


2. 原題


コレッジョ(Correggio)が制作した『ゼウスとイオ』は、ドイツ語ではJupiter und Ioと言います。

Jupiterとは、ローマ神話におけるジュピターのことで、ギリシア神話におけるゼウスに相当します。

この作品は、ウィーンにある美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)で見ることが出来ます。





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