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ヴィジェ=ルブラン『バラを持つ王妃マリー・アントワネットの肖像』
記事URL  カテゴリ | ヨーロッパ王家絵画 | 2011年02月12日(土)19時20分 | 編集 |
2011年2月12日(土) 


目次
1. マリア・アントニア
2. ロココの薔薇
3. 香りまで感じる絵画
4. 原題


今回は美貌の画家ヴィジェ=ルブランが描いた『バラを持つ王妃マリー・アントワネットの肖像』を取り上げます。

2011年2月12日ヴィジェ=ルブラン『バラを持つ王妃マリー・アントワネットの肖像』415


1. マリア・アントニア


マリー・アントワネットはオーストリアのハプスブルク家の娘です。
幼少期はウィーンで暮らしていましたので日常会話はウィーン語(ドイツ語)を使っていたわけです。

オーストリア宮廷における彼女の名前はマリア・アントニア(Maria Antonia)でした。
この名前をフランス語読みするとマリー・アントワネット(Marie-Antoinette)になるわけです。

マリアがフランス宮廷に入ったのは1770年、彼女が14歳の時です。
後にルイ16世(在位1774-1792)となるルイ・オーギュストと結婚し、王太子妃マリー・アントワネットが誕生します。


2. ロココの薔薇


マリー・アントワネット(1755-1793)がパリへやって来る前の時代に、フランス宮廷を実質的に支配していたのはポンパドゥール夫人(1721-1764)です。

彼女はルイ15世(1710-1774)の愛妾なのですが、単なる妾に留まらずその美貌と才知によってフランスの政治と芸術の方向性を決定づける存在となっていきました。

ポンパドゥール夫人が志向したフランス宮廷文化の特徴は優美・繊細と評されています。
美術史の流れとしては豪壮・華麗なバロック様式に続くロココ様式と呼ばれる画風がこの時代の主流となっていきました。

ポンパドゥール夫人亡き後、フランスの宮廷文化を興隆させる役割を担っていたのが王妃マリー・アントワネットです。
マリーはポンパドゥール夫人が花開かせたロココ(Rococo)という文化をさらに発展させることに成功します。

自ら舞台に立ってアリアを歌ったりハープを奏でたり作曲までしていたようです。

ロココの薔薇と讃えらえたマリーから宮廷画家として招かれたのが美貌の画家ヴィジェ=ルブラン(1755-1842)です。

ヴィジェは同い年である王妃マリーの庇護の下、フランス宮廷で数多(あまた)の作品を制作しました。
その内の1枚が今回の主題である『バラを持つ王妃マリー・アントワネットの肖像』です。


3. 香りまで感じる絵画


この作品に描かれた王妃マリーの胸元からは、その柔らかさや甘い香りまで感じられそうです。
ヴィジェの繊細な表現力によってマリーは一層美しく描かれています。

ヴィジェとマリーはこの絵画を見る者にロココ文化の先導者としての気品まで伝えようとしたのでしょうね。

この作品は1783年に制作されました。
ヴィジェもマリーもまだ28歳という若さです。

この10年後にマリーの身には信じられないような悲劇が降りかかるのですが、この時点では誰一人としてそのことを予見出来なかったでしょう。

それほどまでにヴィジェの描くマリーは優美でロココ文化の頂点に立つに相応しい女性だったのです。

1793年に行われた革命裁判所の判決には恣意的なものを感じざるを得ません。


4. 原題


『バラを持つ王妃マリー・アントワネットの肖像』はフランス語ではPortrait de la reine Marie-Antoinette dit « à la Rose »と言います。

la reineは王妃、la roseは薔薇の花という意味です。
この作品はヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)の所蔵となっています。




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