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ホセ・デ・リベーラ『アポロンとマルシュアス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年05月03日(火)14時15分 | 編集 |
2011年5月3日(火)


目次
1. アポロンの勝利
2. 生皮を剥ぐ
3. 原題


今回取り上げる作品は、ホセ・デ・リベーラ作『アポロンとマルシュアス』です。

2011年5月3日ホセ・デ・リベーラ『アポロンとマルシュアス』262

1. アポロンの勝利


アポロンとマルシュアスの音楽合戦の審判は、ムーサが務めました。

ムーサとは音楽の女神で全部で9人います。
英語ではミューズと呼ばれています。

このムーサたちを主宰しているのは、音楽の神アポロンです。
ということは、審査員はアポロンの配下の者ということになります。

従って、この勝負は初めから結果が見えていたわけです。


2. 生皮を剥ぐ


アポロンが勝利しましたので、事前の約束通りマルシュアスはアポロンから何をされても文句は言えない立場となりました。

アポロンが敗者マルシュアスに命じたのは、生きながらにして生皮を剥がれるという処刑でした。

ホセ・デ・リベーラ(1591-1652)が描いているのは、生皮を剥がれて悶絶寸前のマルシュアスの姿です。

ダフネからもらった月桂冠を頭に被って、刑を執行しているのがアポロンですね。

この話は、神に勝負を挑んだサテュロスの傲慢さを述べていると言われています。

サテュロスとはギリシア神話に登場する半人半獣の自然界の精霊で、マルシュアスはサテュロスの内の一人と解されています。

神の存在は絶対であり、神に勝とうとすること自体が愚かであるということの教えになっているわけですね。

才能に思い上がったマルシュアスは、苦しみを味わいながらじっくりと時間をかけて殺されたのでした。


3. 原題


ホセ・デ・リベーラ(José de Ribera)が制作した『アポロンとマルシュアス』は、フランス語ではApollon et Marsyasと言います。

この作品は、ブリュッセルにあるベルギー王立美術館(Musées royaux des beaux-arts de Belgique)で見ることが出来ます。





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