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ウィリアム・アドルフ・ブグロー『ヴィーナスの誕生』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年12月13日(月)19時53分 | 編集 |
記事のタグ: オルセー美術館
2010年12月13日(月)


目次
1. サロン(官展)の常連
2. 嫉妬する視線
3. 原題


今回ご紹介するのは、ウィリアム・アドルフ・ブグロー作『ヴィーナスの誕生』です。

2010年12月13日ウィリアム・アドルフ・ブグロー『ヴィーナスの誕生』474

1. サロン(官展)の常連


これは、ブグロー(1825-1905)が1879年に制作した絵画です。

1879年のフランスというとナポレオン3世(在位:1852-1870)が失脚した後に成立した第三共和政(1870–1940)の時代ですね。

数年前の1874年にはクロード・モネ(1840-1926)やベルト・モリゾ(1841-1895)らが私的に展覧会を開催しています。

この展覧会は後に第1回印象派展と呼ばれることになりました。

ちょうどこの作品が発表された頃というのは、神話や聖書の世界を描くことを正統と考える人々と、戸外へ出て風景を描写し市井(しせい)の人々の日常生活を題材とする作品を描くことも芸術であると考える人々の両者が存在した時代だったと言えます。

ウィリアム・ブグロー(William Bouguereau)は前者の代表的な画家であるということになりますね。


2. 嫉妬する視線


ウラヌス(ギリシア神話ではウラノス)の男性器が海の泡にまみれながらキプロス島に辿り着き、貝の中からこのような美しい女神が誕生しました。

中空を漂う天使たちは美形の女神が誕生したことを心から歓び、その気持ちを体全体で表現しています。

一方、画面向かって右に描かれている2人の女性はヴィーナスに対して熱い視線を投げ掛けています。

しかし、この瞳の奥には美貌を備えた女神への嫉妬心が感じられます。

構図からすると、この女性たちはヴィーナスの背中や臀部を見つめていることになります。
ヴィーナスは体の裏側にも色香を漂わせて見る者の視線を釘付けにしています。

画面向かって左にいる女性の視線からも、女神の誕生を手放しでは喜べない雰囲気が感じられますよね。

ヴィーナスにも張り合えるほどの色っぽい尻を露にしたこの女性は、きっと心中穏やかではありません。

これだけの美貌や官能的な肉体を備えた女性はまずいません。
それだけに彼女に憧れるよりも嫉妬する女の方が多いのでしょうね。

ヴィーナスの右の太腿や膨(ふく)よかな腰回りには、誰もが触れてみたいと感じることでしょう。
今後、ヴィーナスはこの色香を武器に複数の男と性の営みを重ねて行くことになります。

貞節という言葉とは無縁なのがヴィーナスなのです。


3. 原題


『ヴィーナスの誕生』はフランス語ではNaissance de Vénusと言います。
naissanceが誕生という意味です。

この作品はオルセー美術館(Musée d'Orsay)に所蔵されています。





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