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セバスティアーノ・リッチ『エテロの娘たちを守るモーゼ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年07月29日(日)11時39分 | 編集 |
2012年7月29日(日)


目次
1. ミディアンへの逃亡
2. エテロの娘たち
3. 原題


今回取り上げる作品は、セバスティアーノ・リッチ作『エテロの娘たちを守るモーゼ』です。

2012年7月29日セバスティアーノ・リッチ『エテロの娘たちを守るモーゼ』219

1. ミディアンへの逃亡


エジプト宮廷で育てられたモーゼは、やがて立派な青年へと成長します。

ある日、街に出掛けたモーゼは、ユダヤ人がエジプト人に虐待される現場に遭遇します。
正義感の強いモーゼは、こういった苛めを許すことが出来ません。

モーゼは、このエジプト人を人目につかない所へと連れて行き、殴り殺してしまいました。

この殺人事件を契機として、モーゼはエジプト宮廷を抜け出し、ミディアンに逃亡します。
ミディアンとは、現在のアラビア半島のどこかにあった地域とされています。

モーゼは、ミディアンの地で祭司エテロと出会い、エテロの世話になる形で、羊飼いとして一緒に暮らすことになりました。


2. エテロの娘たち


エテロには、七人の娘がいました。

ある日、娘たちは、羊の群れに水を飲ませるために、井戸へとやって来ました。
エテロの元で羊飼いとなっていたモーゼも、この娘たちと一緒に井戸へと同行します。

エテロの娘たちが、井戸から水を汲み上げ、羊たちに水をやろうとしていた時、別の羊飼いたちが井戸へとやって来て、娘たちの水を取り上げたのです。

順番を守らず、か弱い女性から水を奪うという行為は、許されるはずもありません。
この光景を近くで見ていたモーゼは、娘たちの元へと急ぎ、羊飼いの男たちに制裁を加えたのです。

イタリアの画家セバスティアーノ・リッチ(1659-1734)は、モーゼが棒を持って、狼藉者たちを追い払っている場面です。

今回は、エジプトの時のように、相手を殴り殺すようなことはしませんでしたが、正義感溢れるモーゼは、娘たちの権利と肉体を見事に守ったのです。

帰宅後、この話を聞いたエテロは、モーゼの勇気と正義感に感銘を受けます。
そして、娘のツィポラをモーゼに妻として与えました。


3. 原題


セバスティアーノ・リッチ(Sebastiano Ricci)が描いた『エテロの娘たちを守るモーゼ』は、英語ではMoses Defending the Daughters of Jethroと言います。

この作品は、ブダペストにある美術館(Museum of Fine Arts)で見ることが出来ます。





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