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岡田三郎助『あやめの衣』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年09月04日(土)14時16分 | 編集 |
2010年9月4日


テレビでの放送日:2010年5月15日(土) 番組名:『美の巨人たち』(テレビ東京)


目次
1. ラファエル・コランの弟子
2. クラフト紙
3. ポーラ美術館


今回取り上げる作品は、岡田三郎助作『あやめの衣』です。

2010年9月4日岡田三郎助『あやめの衣』1 not

1. ラファエル・コランの弟子


この作品を描いた岡田三郎助(1869-1939)は、明治、大正、昭和の時代を生きた日本洋画界の巨匠です。

岡田は、20歳代後半でフランスに留学しました。
そして、黒田清輝(1866-1924)を指導したラファエル・コラン(1850-1916)に師事します。

岡田の師匠であるラファエル・コラン(Raphaël Collin)は、『The Beauty Portrait』という題名の作品を描いています。

2010年9月4日岡田三郎助『あやめの衣』2 430

この作品は1889年に制作されたもので、現在個人の所有になっています。
彼はラファエルの描いたこのような裸婦像から、多くのことを学びました。

女性の柔らかい丸みを帯びた肩の線や、髪を上げることで強調された項(うなじ)の美しさなど、師匠から多大な影響を受けていることが感じられます。


2. クラフト紙


番組では岡田がこの作品を描くにあたり、カンバスの上には描かずにクラフト紙を使用したことが紹介されていました。

クラフト紙とは、封筒などに用いられる厚めの褐色の紙です。

油彩は、カンバスの上に描くと光沢が出ます。
岡田は光沢を出来るだけ抑えるために、油を吸い取るクラフト紙を採用したのだそうです。

それによって着物の藍地がしっとりとした色合いになり、あやめの白を際立たせる効果が生まれたわけです。

通例、あやめの花は紫色なのですが、まれに白い花を咲かせることもあるそうです。

この女性の可憐な白い背中と調和させるために、敢えて白いあやめを題材に選んだのだろうと思われます。


3. ポーラ美術館


岡田が1927年に制作した『あやめの衣』は、神奈川県箱根にあるポーラ美術館の所蔵となっています。
私は実物を見たことがないので、いつかポーラ美術館に行きたいと思っています。




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