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パオロ・ヴェロネーゼ『ヴィーナスの服を脱がすマルス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年04月09日(土)13時53分 | 編集 |
2011年4月9日(土)


目次
1. 美貌のアレス
2. 原題


今回取り上げる作品は、パオロ・ヴェロネーゼ作『ヴィーナスの服を脱がすマルス』です。

2011年4月9日パオロ・ヴェロネーゼ『ヴィーナスの服を脱がすマルス』435

1. 美貌のアレス


ヴィーナスは、ギリシア神話ではアプロディーテに相当します。
マルスは、ギリシア神話ではアレスに相当します。

ヘパイストスと無理やり結婚させられたアプロディーテは、不満たらたらの日々を送っていました。

アプロディーテは、夫ヘパイストスとの性交を完全に拒絶しました。
ということは、アプロディーテ自身も禁欲生活を送らなければならないということです。

性の女神アプロディーテが、性交なしの生活に耐えられるはずがありません。
アプロディーテは身も心も満たされないまま、悶々とした毎日を過ごしていました。

そんな不幸なアプロディーテの下へ、男神の中でも一ニ(いちに)を争う美貌の持ち主アレスが現れます。

アレスはゼウスとヘラの息子で、ヘパイストスの弟にあたります。

アレスは言葉巧みに、アプロディーテの心と体に接近します。
アレスは、兄の正妻を手に入れようとしたわけですね。

アプロディーテはヘパイストスと結婚して以来、男から体を優しく触られるという経験がありませんでした。

アプロディーテは、美貌のアレスであれば恋する対象としては申し分ないと考えます。
一方のアレスも、人妻アプロディーテを愛人に出来るのであれば、それで十分だと考えています。

お互い美形のアプロディーテとアレスは、双方ともに満足して愛人関係を結ぶことになったのです。
アプロディーテにはヘパイストスという夫がいますので、この二人の関係は不倫です。

しかし、性交に飢えたアプロディーテにとっては、夫の存在など眼中にありません。
この瞬間に、ヘパイストスはやっと手に入れた美人妻を寝取られてしまうことになったわけです。

アプロディーテとアレスは、ヘパイストスの目を盗んで逢い引きを続けます。
会えば必ずお互いの肉体を求め合い、アプロディーテは全てを忘れて悦楽のひとときに浸ります。

イタリアの画家パオロ・ヴェロネーゼ(1528-1588)が描いているのは、アレスがアプロディーテの衣服を優しく脱がせている場面です。

アプロディーテは豊満な乳房を露にして、これからアレスと性交に臨むところです。


2. 原題


パオロ・ヴェロネーゼ(Paolo Veronese)が描いた『ヴィーナスの服を脱がすマルス』は、英語ではMars Undressing Venusと言います。

この作品は、スコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh)にあるナショナル・ギャラリー(National Galleries of Scotland)で見ることが出来ます。





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