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Jan de Bray『リュコメデスの娘の中からアキレスを見つけるオデュッセウス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年12月27日(火)13時56分 | 編集 |
2011年12月27日(火)


目次
1. 女装するアキレス
2. 商人に変装したオデュッセウス
3. 原題


今回取り上げる作品は、Jan de Bray作『リュコメデスの娘の中からアキレスを見つけるオデュッセウス』です。

2011年12月27日Jan de Bray『リュコメデスの娘の中からアキレスを見つけるオデュッセウス』239

1. 女装するアキレス


アキレスの母テティスは、もしアキレスがトロイとの戦争に参加すれば、命を落とすであろうという予言を耳にしました。

テティスは息子アキレスの命を守るために、スキロス島の王リュコメデスの元へ、アキレスを女装させた上で送り込みます。

スキロス宮廷では、皆アキレスのことを女性だと信じ、リュコメデスの侍女として扱っていました。


2. 商人に変装したオデュッセウス


アキレスが侍女として働くスキロス宮廷へ、商人のなりをしたオデュッセウスがやって来ました。

オデュッセウスは、アキレスがスキロス宮廷に女性のふりをして潜んでいることを聞き、アキレスをトロイとの戦争に参加させるためにやって来たのです。

つまり、アキレスもオデュッセウスも、お互いに素性を隠して宮廷内で面会しているわけです。

但し、オデュッセウスはアキレスがこの中にいるという情報を持っていますが、アキレスは目の前の商人が、実はオデュッセウスだとは思ってはいません。

宮廷内に入ったオデュッセウスは、リュコメデスの娘や侍女たちに、宝石などの女性向けの商品を展示して、彼女たちの関心を引きました。

オデュッセウスが持参した商品の中には、刀などの武具が含まれていました。

一人の侍女は、首飾りなどには興味を示さず、すぐに武具を取ってその扱い易さを試し始めました。
その様子を見ていたオデュッセウスは、その侍女が実はアキレスであることを見抜きます。

オランダの画家Jan de Bray(1627-1697)は、アキレスが数ある商品の中から、まず刀を手に取った場面を描いています。

中央で白い女性用の服を着て、右手で刀の柄を握っているのがアキレスです。
画面向かって左端の、両肩から商品のかごをぶら下げている男性が、オデュッセウスです。

オデュッセウスは、商人の身なりをしてアキレスに素性がバレないようにしています。

アキレスも今日までは、スキロス宮廷内で侍女らしく振舞っていました。

しかし、オデュッセウスの計略に乗せられ、武具を見ていたら闘争本能を掻き立てられてしまったのでした。


3. 原題


Jan de Brayが描いた『リュコメデスの娘の中からアキレスを見つけるオデュッセウス』は、英語ではThe Discovery of Achilles among the Daughters of Lycomedesと言います。

この作品は、ワルシャワ国立美術館(The National Museum in Warsaw)で見ることが出来ます。





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