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ジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニ『アウロラとティトノス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年11月18日(金)14時08分 | 編集 |
2011年11月18日(金)


目次
1. トロイ王子ティトノス
2. 不死ゆえの苦しみ
3. メムノンの母
4. 原題


今回取り上げる作品は、ジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニ作『アウロラとティトノス』です。

2011年11月18日ジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニ『アウロラとティトノス』669

1. トロイ王子ティトノス


アウロラは、ギリシア神話ではエオスに相当します。

ティトノスは、トロイの王子です。
父はトロイ王ラオメドンで、トロイ最後の王プリアモスはティトノスの兄弟にあたります。

系譜を示します。

ゼウス→ダルダノス→エリクトニオス→トロス→イロス→ラオメドン→ティトノス


ティトノスは、美貌の持ち主でした。
暁の女神エオスが、このティトノスに恋をしました。

エオスは、ティトノスに永遠の命を与えることを思いつきます。
そうすれば、ティトノスは死ぬことなくいつまでもエオスと愛し合うことが出来るからです。

エオスはゼウスに依頼して、ティトノスを不死の身にしてもらいました。


2. 不死ゆえの苦しみ


ティトノスは不死の体を得ましたが、老いていく宿命を変えることは出来ません。
いつまでも命は続くのですが、肉体は老衰していくのです。

美しかったティトノスが年を経るごとに老化していく様を見て、エオスはティトノスへの興味を失っていきます。

ティトノスはついに、エオスの宮殿の奥に置き去りにされてしまいました。

か細い声しか出せないような状態になったティトノスは、やがてセミに姿を変えられたと言われています。

イタリアの画家ジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニ(1592-1636)が描いているのは、年老いたティトノスを見ているエオスの姿です。

画面下部のティトノスは白髪となり、肉体が衰えて起き上がることも出来なくなっています。
エオスはそんなティトノスに花を撒き散らしながら、朝の到来を告げる役割を果たしているのです。


3. メムノンの母


エオスはティトノスと愛し合い、息子メムノンを生むことになります。
系譜を示します。

トロス→イロス→ラオメドン→ティトノス→メムノン


メムノンはトロイ戦争において、アキレスとの戦いで討ち死にすることになります。

母エオスは息子メムノンの死を嘆き、涙をこぼしました。
その涙は、朝露になったと言われています。


4. 原題


ジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニ(Giovanni da San Giovanni)が描いた『アウロラとティトノス』は、英語ではAurora and Tithonusと言います。

この作品は、フィレンツェにあるバルディーニ美術館(Museo Bardini)で見ることが出来ます。





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