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ステファノ・トレッリ『ディアナとエンデュミオン』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年05月29日(日)13時24分 | 編集 |
2011年5月29日(日)


目次
1. 月の女神セレネとアルテミスとの混同
2. ヒュペリオンの娘
3. 原題


今回取り上げる作品は、ステファノ・トレッリ作『ディアナとエンデュミオン』です。

2011年5月29日ステファノ・トレッリ『ディアナとエンデュミオン』486

1. 月の女神セレネとアルテミスとの混同


ディアナは、ギリシア神話ではアルテミスに相当します。

アルテミスはゼウスとレトの娘で、元々は狩猟と純潔を司る女神でした。
そして、しばらくしてから月の女神としての役割が、加えられたのです。

当初、ギリシア神話における月の女神は、セレネでした。
しかし、いつしかアルテミスは、月の女神セレネと同一視されるようになりました。

そして、それによって二人の女神の逸話が、混同されて伝えられることになったわけです。

従って、厳密に言うと、セレネとアルテミスは異なる女神です。
その性格も違いますし、両親も違います。

ただ、今となっては、月の女神が登場する逸話が、どちらの女神に属するものなのかを区別することが、難しくなってしまったのです。


2. ヒュペリオンの娘


セレネは、ヒュペリオンとテイアの間に生まれた娘です。
系譜を示します。

ウラノス→ヒュペリオン→セレネ

セレネは、人間の美少年エンデュミオンに恋をしました。
エンデュミオンは、アエトリオスとカリュケとの間に生まれた息子です。

アエトリオスは、ゼウスとプロトゲネイアの間に生まれた息子です。
カリュケは、テッサリア王アイオロスとエナレテとの間に生まれた娘です。

イタリアの画家ステファノ・トレッリ(1712-1784)が描いているのは、セレネとエンデュミオンが出会って愛の言葉を語り合っている場面です。

月の女神セレネが活動していますので、時間帯は夜ということになります。

向かって右で豊満な乳房や腹部を露にしているのが、月の女神セレネです。
向かって左で、左膝を立てているのがエンデュミオンです。

美貌の女神と人間の美少年との恋は、長くは続きませんでした。


3. 原題


ステファノ・トレッリ(Stefano Torelli)が描いた『ディアナとエンデュミオン』は、英語ではDiana and Endymionと言います。

この作品は、エルミタージュ美術館(State Hermitage Museum)で見ることが出来ます。





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