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フランツ・フォン・シュトゥック『スフィンクスのキス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年07月25日(月)13時22分 | 編集 |
2011年7月25日(月)


目次
1. スフィンクスの謎かけ
2. 実父殺害
3. 原題


今回取り上げる作品はフランツ・フォン・シュトゥック作『スフィンクスのキス』です。

2011年7月25日フランツ・フォン・シュトゥック『スフィンクスのキス』432

1. スフィンクスの謎かけ


テーバイ王ライオスは妻イオカステには一人寝を強いておきながら、自分は男色癖をやめようとはしませんでした。

結婚の女神ヘラはライオスのそのようなふしだらな生活態度を見て、怪物スフィンクスをテーバイの街へと遣わしたのでした。

スフィンクスは道行く人に謎を出し、答えられない者を片っ端から殺して行きました。
スフインクスの謎掛けとは次のようなものでした。

「一つの声を持ち、四足、二足、三足になるものは何か?」

この問いに対して答えられる者は誰一人としていませんでした。

ドイツの画家フランツ・フォン・シュトゥック(1863-1928)は、質問を出した後で男と濃厚な口づけをしているスフィンクスを描きました。

スフィンクスは質問に答えようと頭の中で答えを探している男を色目を使っておびき寄せ、その豊満な胸を押し当てて仮初(かりそ)めの快楽を与えながら男の思考力を奪うのです。

さらに、スフィンクスはディープキスをすることで男の身動きを止めながら、同時に左手を使って男の勃起したペニスを優しくしごき続けます。

死への恐怖を感じていたはずの男は、いつの間にか恐怖心が消え失せ快楽に身を委ねていきます。

男の思考能力が完全に停止した時を見計らってスフィンクスは右の拳で強烈な一撃を顔面に与え、意識が朦朧(もうろう)とした男を力づくで谷底へと突き落として殺害するのです。

もちろんスフィンクスは男が最も望むのは射精時の快感であることを知っていますので、男が射精する前に息の根を止めます。

哀れ、男たちは射精時の快感を味わうことなく死んでいくのです。

テーバイの男たちはこのやり方で次から次へとスフィンクスの手にかかり、殺されていったのでした。


2. 実父殺害


さて、図らずもテーバイへと歩みを進めるオイディプスは道中の三叉路で馬車に乗った老人と従僕に出会いました。

その三叉路は道幅が狭くどちらかが道を譲る必要があります。

高貴な身なりの老人に仕える下僕がオイディプスに道を譲るよう命令しました。

しかしコリントス王子のオイディプスとしては、自分も高貴な身分であるとの自負があります。
オイディプスは馬車に乗っている老人こそ道を譲るべきだと主張しました。

ニ者間で激しい言い争いが繰り広げられた後、苛立った老人がオイディプスに鞭をふるいました。

激昂したオイディプスは持っていた杖で老人を叩き殺してしまいました。
さらに従僕も同様に殴り倒し、二人を谷底へ突き落としてしまったのです。

オイディプスは相手の素性を何も知らずに殺害しましたが、この老人こそ実父のテーバイ王ライオスだったのです。

この時のライオスはテーバイの人々を恐怖に陥(おとしい)れているスフィンクスにどうやって対処すれば良いのかを尋ねるために、テーバイからデルフォイへと向かっていた途中でした。

一刻も早く神託を受けるためにデルフォイを目指して急いでいたライオスと、デルフォイの神託を受けてコリントスへ戻れなくなったオイディプスが偶然にも鉢合わせしたわけです。

この殺害事件でオイディプスが聞かされたアポロンの神託の内、一つ目が成就してしまいました。
ただ、オイディプスにはその認識はありません。

オイディプスは神託が成就することを避けるためにコリントスを離れたはずでした。
けれど結果的には、神託を実現させるためにオイディプスはテーバイの街へと向かっていたのです。


3. 原題


フランツ・フォン・シュトゥック(Franz von Stuck)が描いた『スフィンクスのキス』は英語ではThe Kiss of the Sphinxと言います。

この作品はブダペストにある美術館(Museum of Fine Arts)で見ることが出来ます。





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