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ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ『アキレスの憤慨』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2012年01月11日(水)13時15分 | 編集 |
2012年1月11日(水)


目次
1. 神官の娘クリュセイス
2. アポロンの呪い
3. リュルネソス王妃ブリセイス
4. 権力に屈するアキレス
5. 原題


今回取り上げる作品は、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作『アキレスの憤慨』です。

2012年1月11日ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ『アキレスの憤慨』422

1. 神官の娘クリュセイス


クリュセイスとは、クリュセ市にあるアポロン神殿の神官クリュセスの娘です。
クリュセがどのあたりに存在した街なのかは、分かっていません。

トロイ戦争の一環として、アガメムノンがテーベを攻撃した折、偶然テーベを訪れていたクリュセイスは、ギリシア軍の捕虜となりました。

テーベは、現在のアナトリア半島北西部にあった街に同定されています。
アナトリア半島は、アジア大陸最西部に位置し、トルコ領です。

クリュセイスを気に入ったアガメムノンは、戦地の愛人として囲うことにします。

クリュセイスの父クリュセスは、娘がテーベにおいて敵の総大将アガメムノンの捕虜となったことを知りました。

そして、クリュセスはテーベにあるアガメムノンの陣地を訪れて、娘クリュセイスの返還を求めます。

しかし、アガメムノンはクリュセスの嘆願を拒絶します。
戦地で女体に飢えていたアガメムノンは、クリュセイスの美しい体を手放す気などなかったのです。

クリュセスは、必死の嘆願も虚しく、アガメムノンによって追い返されてしまいます。


2. アポロンの呪い


テーベを後にし、クリュセに戻ったクリュセスは、娘クリュセイスの返還を願ってアポロンに祈りを捧げます。

アポロンは、神官クリュセスの祈りを聞き、願いを叶えてやることにしました。

アポロンは、アガメムノンが率いるギリシア軍に向かって大量の矢を放ち、多くの兵士の命を奪いました。

そして、疫病を流行らせ、ギリシア軍を混乱に陥(おとしい)れます。

この状況を見たアキレスは、総大将アガメムノンに対してクリュセイスを返還するよう進言しました。

アガメムノンはアキレスの提案をしぶしぶ受け入れ、愛人クリュセイスを返還することに同意します。
但し、一つだけ条件を出しました。

それは、自分の愛人クリュセイスを手放す代わりに、アキレスの愛人ブリセイスを我がものにするという内容でした。


3. リュルネソス王妃ブリセイス


ブリセイスとは、リュルネソス王ミュネスの妻です。
リュルネソスとは、トロイ近郊の都市です。

トロイ戦争において、アキレスはリュルネソスを攻撃して陥落させました。
リュルネソス王ミュネスは、アキレスによって殺されました。

寡婦となった美貌の王妃ブリセイスは、アキレスの捕虜となりました。
そして、アキレスの戦地における愛人となっていたのでした。


4. 権力に屈するアキレス


ブリセイスをアガメムノンに渡すなどということは、アキレスには到底受け入れられない条件です。
激昂したアキレスは、刀を抜いてアガメムノンに斬りかかろうとしました。

イタリアの画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(1696-1770)が描いているのは、アキレスの暴挙を止めるアテナの姿です。

向かって左端に立っているのが、アガメムノンです。
その向かって右にいるのは、アガメムノンに向かって刀で斬りかかろうとしたアキレスです。

アキレスの髪を右手で掴んで、アキレスの動きを抑制しているのが軍神アテナです。
後景には、ギリシア軍の兵士たちがこの有様をじっと見つめている様子が描かれています。

アキレスは、アテナに制止されてアガメムノンを討つことを諦めました。

アガメムノンは、トロイ戦争におけるギリシア軍の総大将です。
いつの時代でも、組織に所属している者は最高権力者に逆らうことは出来ません。

アキレスは忌々(いまいま)しい思いで、総大将アガメムノンの我儘(わがまま)を受け入れました。


5. 原題


ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(Giovanni Battista Tiepolo)が描いた『アキレスの憤慨』は、英語ではThe Rage of Achillesと言います。

この作品は、イタリア北東部の街ヴィチェンツァ(Vicenza)にあるVilla Valmarana "Ai Nani"で見ることが出来ます。





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