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Abraham Govaerts『ミダスの審判』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年10月07日(金)01時02分 | 編集 |
2011年10月7日(金)


目次
1. 牧神パン
2. パン対アポロン
3. 原題


今回取り上げる作品は、Abraham Govaerts作『ミダスの審判』です。

2011年10月7日Abraham Govaerts『ミダスの審判』170

1. 牧神パン


パンは、羊飼いと羊の群れを監視する半獣神です。
パンの下半身は、羊の姿をしています。

ヘルメスが羊に変身してニンフと性交した結果、生まれて来た子がパンであるという説があります。


2. パン対アポロン


パンは、音楽の神アポロンに楽器演奏の勝負を挑みます。
山の神であるトモロスが、この勝負の審査員となりました。

勝負が始まる前に、プリギュアの王ミダスが偶然通りかかります。

ミダスは、触った物が全て黄金に変わるという能力を失った後、何の変哲もない生活を送っていました。

勝負はまず、パンのパイプ演奏から始められました。
ミダスは、パンの奏でるパイプの音に深く感銘を受けました。

続いて、アポロンが竪琴を弾きました。

両者の演奏を聞き比べたトモロスは、アポロンに軍配を上げました。
この判定に異議を唱えたのが、ミダスです。

ミダスはアポロンの目の前で、トモロスの判定が公平性に欠けると主張したのです。
そして、自分はパンを支持すると明言したのでした。

フランドルの画家Abraham Govaerts(1589頃-1626)は、パンとアポロンが楽器を演奏している場面を描いています。

向かって左で、青い服を着て、立った状態で弦楽器を弾いているのがアポロンです。
中央で赤い服を着て、腰掛けているのが、審判役のトモロスです。

向かって右で、腰掛けて管楽器を吹いているのがパンです。
パンの向かって左で、右手の人差指をパンに向けているのがミダスです。

ミダスは、パンの方がアポロンよりも演奏が上手いと主張しています。
神を冒涜する発言をしたミダスには、この後、処罰が待ち受けます。


3. 原題


Abraham Govaertsが描いた『ミダスの審判』は、英語ではThe Judgement of Midasと言います。

この作品は、個人所蔵となっています。





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