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ジャン・クーザン(父)『エヴァ・プリマ・パンドラ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年03月21日(月)21時37分 | 編集 |
記事のタグ: ルーヴル美術館
2011年3月21日(月)


目次
1. ヘパイストスが制作したパンドラ
2. エピメテウスとの結婚
3. 原題


今回取り上げる作品は、ジャン・クーザン(父)作『エヴァ・プリマ・パンドラ』です。

2011年3月21日ジャン・クーザン(父)『エヴァ・プリマ・パンドラ』212

1. ヘパイストスが制作したパンドラ


人間に火を与えたプロメテウスはゼウスから罰を与えられました。
ゼウスは火を手にした人間に対しても苦難を与えることにしました。

ゼウスは息子のヘパイストスを呼び、人間の女を作成するよう命じます。

当初は、地上界には男の人間しかいなかったのです。
つまり、プロメテウスが作った人間は男だけだったということですね。

ヘパイストスが創り上げた女の像にゼウスが息を吹き込みます。
これによりその像は人間の女としての命を得たのです。

人類最初の女性は地上へと向かう前に、天界における「全ての贈り物」を受け取りました。

全ての~はパン、贈り物はドラと言うので、この女性はパンドラと名付けられました。

ゼウスはパンドラに一つの箱を与えました。
そして、この箱は絶対に開けてはいけないと命じたのです。


2. エピメテウスとの結婚


プロメテウスはゼウスによってコーカサス山へ追放される前に、弟エピメテウスに一つ忠告を与えました。

「ゼウスからの贈り物には気をつけろ。」

ある日、ヘルメスがパンドラを地上界で暮らすエピメテウスのところへ連れて来ました。
ヘルメスはエピメテウスに対して「ゼウスからの贈り物だ」と言ってパンドラを引き渡します。

エピメテウスは兄プロメテウスの忠告を思い出しました。

しかし、エピメテウスは「後先のことを考えても仕方ない」という思想の持ち主でしたので、パンドラを受け取ってしまうのです。

エピは後で、メテウスは考えるという意味です。
つまり、闇雲に行動を開始して後悔する人という意味ですね。

エピメテウスは美しいパンドラを得て日々充実した生活を送るようになりました。
一方、パンドラはエピメテウスが家にいない間にすることがありません。

パンドラは退屈な時間を過ごすことが多かったのです。

何か生活の中に変化を生み出せないかと模索するパンドラは、ゼウスから渡された箱が放置されていることに気づきます。

パンドラがこの箱に手を伸ばした瞬間、彼女には僅かなためらいがあったとされています。
しかし、好奇心に負けたパンドラはついに箱のふたを開けてしまったのです。

人間にとっての不幸が数限り無く誕生した瞬間でした。


3. 原題


ジャン・クーザン(父)(Jean Cousin the Elder)が描いた『エヴァ・プリマ・パンドラ』は、フランス語ではEva Prima Pandoraと言います。

この作品に描かれた女性はパンドラに特定されているわけではありません。
旧約聖書のイヴを描いたものであるとする解釈もあります。

この作品はルーヴル美術館(Musée du Louvre)で見ることが出来ます。





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