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ポントルモ『レダと白鳥』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年10月10日(月)23時28分 | 編集 |
記事のタグ: ウフィッツィ美術館
2011年10月10日(月)


目次
1. 卵から生まれた4人の子
2. ゼウスの子
3. テュンダレオスの子
4. 原題


今回取り上げる作品はポントルモ作『レダと白鳥』です。

2011年10月10日ポントルモ『レダと白鳥』452

1. 卵から生まれた4人の子


白鳥に変身したゼウスと性交したレダはその後、月満ちて卵で4人の子を生むことになります。
まあ白鳥の子ですから、卵から生まれて来るということですね。

ポントルモ(1494-1557)の作品でもちゃんと卵が描かれています。

ただし、卵から生まれた4人全員がゼウスの子ではありません。
その内の2人は夫であるスパルタ王テュンダレオスの子です。

つまりレダは昼に白鳥に化けたゼウスとセックスをし、その夜には夫であるテュンダレオスとセックスをしたわけです。

こうして2組の双子が卵から生まれ出ることになりました。


2. ゼウスの子


ゼウスとレダの間に生まれた双子はポリュデウケスとヘレネと名付けられました。

ヘレネは絶世の美女として成長し、後にメネラオスの妻になりました。

メネラオスはヘレネと結婚したことにより、テュンダレオスの後を継いでスパルタ王の座に就きます。

しかしその後、ヘレネはトロイの王子パリスと恋に落ちてしまいます。
ヘレネは夫や娘のいるスパルタを捨てて、パリスと一緒にトロイへ行ってしまいました。

この一件がトロイ戦争の原因となったわけです。

従ってトロイ戦争のそもそもの原因を作ったのは、レダとセックスをした最高神ゼウスであるということになります。

また、ヘレネがパリスと恋に落ちるよう画策したのはアプロディーテです。

後に述べる「パリスの審判」において、黄金の林檎を獲得するためにアプロディーテはパリスを買収しました。

その買収の内容が絶世の美女をパリスに与えるというものでした。
絶世の美女とはヘレネを指します。


3. テュンダレオスの子


テュンダレオスとレダの間に生まれた双子はカストルとクリュタイムネストラと名付けられました。

カストルは成長した後、異父弟のポリュデウケスと協力して数々の手柄を立てていくことになります。

ポリュデウケスはゼウスの子ですので不死身です。
しかし、カストルは人間テュンダレオスの子である以上、死は避けられません。

やがて、カストルはレウキッポスの娘たちを略奪した後、彼女たちの婚約者に攻撃されて殺されます。
弟ポリュデウケスは兄カストルの死を悲しみ、天界で兄弟仲良く暮らすことをゼウスに頼みました。

ゼウスの計らいで2人は双子座になったと言われています。

クリュタイムネストラは後に、ミケーネ王アガメムノンの后となる女性です。
アガメムノンはトロイ戦争におけるギリシア軍の総大将です。

トロイ戦争後、クリュタイムネストラはアガメムノンを殺害することになります。

このギリシア神話絵画シリーズでトロイ戦争を扱うのは、もう少し先になります。


4. 原題


ポントルモ(Pontormo)が制作した『レダと白鳥』はイタリア語ではLeda col cignoと言います。

il cignoが白鳥という意味です。

この作品はウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)で見ることが出来ます。





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