映画とドラマと語学、そして株式投資へ
| ホーム loro2012 |
| 投稿 |
フランチェスコ・ソリメーナ『アイネイアスとアスカニオスを装ったキューピッドを受け入れるディド』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2012年03月26日(月)14時36分 | 編集 |
2012年3月26日(月)


目次
1. カルタゴの女王ディド
2. 原題


今回取り上げる作品は、フランチェスコ・ソリメーナ作『アイネイアスとアスカニオスを装ったキューピッドを受け入れるディド』です。

2012年3月26日フランチェスコ・ソリメーナ『アイネイアスとアスカニオスを装ったキューピッドを受け入れるディド』215

1. カルタゴの女王ディド


アイネイアス一行は、炎上するトロイの街を脱出し、クレタ島などを経た後、北アフリカのカルタゴに上陸します。

カルタゴの女王が、ディドです。

アイネイアスの母であるアプロディーテは、息子のエロスに命じて、ディドがアイネイアスと恋に落ちるように仕向けます。

エロスは、ローマ神話ではキューピッドに相当します。

トロイから身一つで逃げたアイネイアスが、当座を生き延びるためには、ディドの協力が不可欠です。
しかも単なる協力ではなく、愛情に裏付けられた協力が望ましいわけです。

エロスの力によって、ディドはアイネイアスに恋をしました。

イタリアの画家フランチェスコ・ソリメーナ(1657-1747)が描いているのは、女王ディドが恋に落ちる瞬間です。

向かって左で、着座しているのがディドです。

ディドの左手を、可愛らしい右手で握っているのはエロスです。
エロスは恋の矢を背負い、羽を生やしている姿で描かれています。

しかし、ディドの目にはエロスではなく、アイネイアスの息子アスカニオスの姿として映っているわけです。

画面中央で、右手を差し出しているのがアイネイアスです。

傍流とは言えトロイ王家の血を受け継ぐアイネイアスは、カルタゴ女王ディドにとって不足のない相手です。

アプロディーテの策略が成功し、アイネイアスはひとまず、安住の地を手に入れることが出来ました。


2. 原題


フランチェスコ・ソリメーナ(Francesco Solimena)が描いた『アイネイアスとアスカニオスを装ったキューピッドを受け入れるディド』は、英語ではDido receiving Aeneas and Cupid disguised as Ascaniusと言います。

この作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリー(The National Gallery, Trafalgar Square, London)で見ることが出来ます。





関連記事