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ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年05月31日(木)15時32分 | 編集 |
記事のタグ: 美術史美術館
2012年5月31日(木)


目次
1. ノアの子孫たち
2. 多言語の起源
3. 原題


今回取り上げる作品は、 ピーテル・ブリューゲル作『バベルの塔』です。

2012年5月31日ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』253

1. ノアの子孫たち


箱舟を建造したおかげで生き延びたノアには、3人の息子たちがいました。
ノアの息子たちは、セム、ハム、ヤペテと言います。

セムはアジア人の先祖、ハムはアフリカ人の先祖、ヤペテはギリシア人の先祖とされています。
あくまでも旧約聖書の話ですけどね。

なお、有名なアブラハムは、セムの数世代後の子孫です。

復習になりますが、人類の祖アダムにも3人の息子(カイン、アベル、セト)がいましたね。
ノアは、セトの子孫でした。

旧約聖書『創世記』は、メソポタミア地方(現在のイラクに相当します)で、ノアの子孫たちが建造したバベルの塔について記しています。

なお、ここで言うノアの子孫とは、セム以降アブラハム以前の人々を指します。


2. 多言語の起源


チグリス川とユーフラテス川に挟まれた地域に定住したユダヤの民は、天にも届くかという高さの塔を建造することを思いつきました。

神は、皆が一致団結して、この建造工事を行う様子を見ていました。
そして、このままでは本当に天まで届く塔が出来てしまうと懸念した神は、一計を案じます。

「言葉を違えてしまえば、人々は意志の疎通が出来なくなり、工事は中途で終わるだろう。」

この神の思し召し(おぼしめし)により、人類はそれぞれが異なる言語を喋るようになった、ということです。

どれだけ心を砕いても、言葉が通じないのでは協力は出来ません。

大規模な工事を行うには、人々を統括する人間と、現場で協力し合いながら汗を流す人間が必要です。
これらの人と人を結びつけるものは、言葉です。

同じ言葉を喋っているからこそ協力出来るのであって、異なる言語を喋り出したら収拾がつきません。

人々の心を結びつける鍵になっていた言葉が、バラバラにされてしまった結果、人々の行動もバラバラになって行きました。

かくて、神の計画通り、バベルの塔は完成を見ることはありませんでした。

さらに、人々は、意志の疎通が出来なくなった人々と共同生活を続けることに対して、意義を見出すことが出来なくなり、その結果、世界各地へと離散して行くことになります。

ユダヤ人の離散の歴史は、このあたりから始まっていたわけですね。

ピーテル・ブリューゲル(1525頃-1569)の作品では、前景向かって左に、多数の人々が描かれています。

マントを着た長身の男性が、この地方を治めていた王ニムロデです。

ニムロデは従者を引き連れて、塔建造の進捗状況を視察に来ています。
ニムロデの向かいには、王に対して跪(ひざまず)く民の姿も見えます。

ニムロデは、クシュの息子です。
系譜を示します。

ノア→ハム→クシュ→ニムロデ


3. 原題


ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)の描いた『バベルの塔』は、ドイツ語ではTurmbau zu Babelと言います。

Turmbauの語義は、塔、です。
絵画の題名は、der Turm zu Babelという言い方もあります。

この作品は、ウィーンにある美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)に所蔵されています。





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