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アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年12月08日(水)16時52分 | 編集 |
記事のタグ: オルセー美術館
2010年12月8日(水)


目次
1. ナポレオン3世の時代
2. 原題
3. ニューヨークの複製


今回ご紹介するのは、アレクサンドル・カバネル作『ヴィーナスの誕生』です。

2010年12月8日アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』213

1. ナポレオン3世の時代


アレクサンドル・カバネル(1823-1889)は、ナポレオン3世(在位:1852-1870)がその作品を好んだことで知られているフランスの画家です。

『ヴィーナスの誕生』は1863年に開催されたサロン展で絶賛され、ナポレオン3世が購入した作品です。

この時代は女神を描くのであれば、この絵画のような際どい描写も許容されました。

アレクサンドル・カバネル(Alexandre Cabanel)の解釈では、ヴィーナスは生まれた瞬間に既に妖艶な肉体を備えていたということですね。

瞳は半開きになって艶(なま)めかしい視線をこちらに向けています。

脇の下、二の腕そして掌(てのひら)と普段は内側に隠れている部分が全て露(あらわ)になっています。

脹ら脛の細さに比べると太腿の肉付きが良く、右膝が醸し出す女性らしさを助長しています。

しどけない姿で脱力感を示しながら横たわっているヴィーナスですが、左足の親指には緊張感が漂っています。

これはヴィーナスが意図的に力を込めて、親指を立たせているのではないですね。
あくまでも自然に体が反応して親指だけが反り返っているわけです。

空を舞うキューピッドたちは歴史的瞬間の目撃者になっています。
多くの耳目を集めるために法螺貝を吹いて音を出している者もいますね。

皆の視線がヴィーナスの美しき裸体に集まります。
美の女神が誕生したことにより神々の世界も色めきだったことでしょう。


2. 原題


『ヴィーナスの誕生』はフランス語ではNaissance de Vénusと言います。
la naissanceが誕生という意味です。

この作品はオルセー美術館(Musée d'Orsay)の所蔵となっています。

オルセー美術館というと印象派の殿堂という受け止め方をする人が多いと思います。

しかし、カバネルのような伝統的な画風を重んじる「サロン側」の画家の作品もいくつか展示されています。


3. ニューヨークの複製


この作品にはカバネルが描いた複製が存在します。

1875年に制作された同じ構図の絵画が、ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)に所蔵されています。

2010年12月8日アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』2 198


左腕に掛かっている髪の毛の長さが多少違うと思いますが、オルセー版とほとんど変わりません。
『ヴィーナスの誕生』は英語ではThe Birth of Venusと言います。




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