映画とドラマと語学、そして株式投資へ
| ホーム loro2012 |
| 投稿 |
スポンサーサイト
記事URL  カテゴリ | スポンサー広告 | --年--月--日(--)--時--分 | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





ロレンツォ・デッロ・シオリーナ『ヘスペリデスの園の竜を殺すヘラクレス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年08月31日(水)20時49分 | 編集 |
2011年8月31日(水)


目次
1. ヘラクレスの12の功業(11番目)
2. ネメアの獅子の弟ラドン
3. 原題


今回取り上げる作品はロレンツォ・デッロ・シオリーナ作『ヘスペリデスの園の竜を殺すヘラクレス』です。

2011年8月31日ロレンツォ・デッロ・シオリーナ『ヘスペリデスの園の竜を殺すヘラクレス』625

1. ヘラクレスの12の功業(11番目)


ミケーネ王エウリュステウスがヘラクレスに課した11番目の功業は、ヘスペリデスの園にある黄金の林檎を手に入れることでした。

ヘラクレスはヘスペリデスの園がどこにあるのか知りません。
各地を歩きまわる内にコーカサス地方に辿り着きました。

ヘラクレスはコーカサスの山頂でプロメテウスと出会いました。
プロメテウスは人間に火を与えたことをゼウスに咎(とが)められて山頂に縛られていたのです。

プロメテウスは毎日大鷲に肝臓を食いちぎられるという拷問を受けていました。

プロメテウスがこの拷問から逃れるためには、不死の者がその権利を放棄して冥界へと旅立つことが必要でした。

山頂にいるプロメテウスには、そのような者がいるのかどうか知る由もありません。
ところがヘラクレスには心当たりがありました。

ヘラクレスは4番目の功業であるエリュマントスの猪を生け捕りにする際に、ケイロンの膝に誤って矢を命中させて瀕死の重傷を負わせていました。

ケイロンは痛みに耐えながら永遠に生きていくことを拒み、不死の存在であることを放棄して冥界へ行くことを望んでいたのでした。

プロメテウスと話していたヘラクレスは、このケイロンのことを思い出します。
そして父であるゼウスに祈りを捧げ、プロメテウスの解放とケイロンの冥界行きを頼んだのです。

願いは聞き届けられ、プロメテウスはようやく緊縛から解放されることになりました。
毎日プロメテウスの肝臓を食いちぎりに来ていた大鷲はヘラクレスによって射殺されました。

また、イアソンやアキレウスなどを育てたケイロンは望み通り命を落とすことになったのでした。


2. ネメアの獅子の弟ラドン


プロメテウスは助けてくれたお礼として、ヘラクレスにヘスペリデスの園への行き方を教えました。

ようやく辿り着いたヘスペリデスの園ではラドンが黄金の林檎の番をしていました。
ラドンとは100の頭を持つ竜で、ヘラの命を受けて林檎の番をしていたのです。

ラドンの父はオルトロス、母はエキドナです。
第1の功業においてヘラクレスによって絞め殺されたネメアの獅子はラドンの兄にあたります。

イタリアの画家ロレンツォ・デッロ・シオリーナ(1540頃-1598)が描いているのはヘラクレスがラドンを棍棒で殴り殺している場面です。

ヘラクレスの鍛え上げられた肉体から繰り出される殴打を何発も浴びて、ついにラドンは死に絶えました。

ヘラクレスは黄金の林檎を手に入れてヘスペリデスの園を後にし、ミケーネ王エウリュステウスの元へ戻る途中にリビアへ立ち寄りました。

そこで、アンタイオスと戦うハメになるのです。


3. 原題


ロレンツォ・デッロ・シオリーナ(Lorenzo dello Sciorina)が描いた『ヘスペリデスの園の竜を殺すヘラクレス』はイタリア語ではErcole uccide il drago delle Esperidiと言います。

Ercoleがヘラクレスです。
uccidere ZはZを殺すという意味です。

この作品はフィレンツェにあるヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)の中のStudiolo di Francesco Iで見ることが出来ます。





関連記事

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。