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ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー『オデュッセウスとセイレン』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2012年03月11日(日)20時22分 | 編集 |
2012年3月11日(日)


目次
1. オデュッセウスの知恵
2. 原題


今回取り上げる作品は、ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー作『オデュッセウスとセイレン』です。

2012年3月11日ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー『オデュッセウスとセイレン』276

1. オデュッセウスの知恵


魔女キルケと暮らしたアイアイエ島を離れ、オデュッセウス一行は、メッシーナ海峡を通過することにしました。

オデュッセウスは魔女キルケの忠告に従い、セイレンへの対策を事前に施します。

部下の耳の穴には、蜜蝋をはめて、完全に塞いでしまいました。
これにより、どれだけセイレンが鳴いても、船員たちには全く聞こえません。

オデュッセウスは、体を帆柱にくくりつけて身動き出来ないようにして、セイレンの歌声を聞くことにしました。

櫂を漕ぐ部下たちは、オデュッセウスがセイレンの歌声に反応して暴れていれば、まだ危険な状態が続いていると判断します。

一方、オデュッセウスが暴れなくなれば、セイレンの活動範囲を無事通過したと判断します。

このようにして、オデュッセウス一行は、難所をくぐり抜けたのでした。

イングランドの画家ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー(1863-1920)は、オデュッセウスが部下の手で帆柱にくくりつけられている場面を描いています。

向かって左で、立ったまま後ろ手に縛られているのがオデュッセウスです。
向かって右に描かれている3人の女性が、セイレンです。

セイレンの下半身は、鳥の姿をしているはずですが、ドレイパーの解釈では、人間の女性の下半身になっています。

美しい歌声による誘惑に打ち勝ったオデュッセウスの旅は、まだまだ続きます。


2. 原題


ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー(Herbert James Draper)が描いた『オデュッセウスとセイレン』は、英語ではUlysses and the Sirensと言います。

この作品は、イングランド東部の街キングストン・アポン・ハル(Kingston upon Hull)にあるファレンズ・アート・ギャラリー(Ferens Art Gallery)で見ることが出来ます。





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