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ドメニキーノ『キュクロプスたちを殺すアポロン』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年05月08日(日)16時11分 | 編集 |
2011年5月8日(日)


目次
1. アスクレピオスの死
2. キュクロプス
3. ペライ王アドメトス
4. 原題


今回取り上げる作品は、ドメニキーノ作『キュクロプスたちを殺すアポロン』です。

2011年5月8日ドメニキーノ『キュクロプスたちを殺すアポロン』564

1. アスクレピオスの死


医学の天才アスクレピオスは、死者を蘇らせることにも成功しました。
しかし、この処置はゼウスを激怒させます。

生死に関しては、人間が操ってはいけないのです。

仮に病死するはずの者全てをアスクレピオスが助けた場合、地上の食料や住居は次第に不足し、争いを招くことが予想されます。

アスクレピオスは確かに医学的な天才ではありましたが、このことにまで頭が回らず、その腕の良さで次々と人々を救済していったのです。

この様子を見ていたゼウスは、雷霆を投げつけアスクレピオスを殺しました。


2. キュクロプス


ゼウスの命令で雷霆を準備したのは、キュクロプスたちでした。

キュクロプスたちは、ゼウスの忠実な僕(しもべ)として命じられるままに雷霆をゼウスに手渡しただけです。

ところがアポロンは、アスクレピオスを殺された恨みの矛先を、キュクロプスたちに向けました。

本来であれば、実行犯のゼウスに復讐したいところですが、さすがにそんな真似は出来ません。
結局、立場の弱いキュクロプスたちが犠牲になりました。

イタリアの画家ドメニキーノ(1581-1641)は、アポロンに射殺されていくキュクロプスたちの姿を描きました。

この後、アポロンはゼウスの怒りを買います。
そして、アポロンはオリンポスの神の座から追放されてしまうのです。


3. ペライ王アドメトス


天界を追放されたアポロンは、ペライの王アドメトスに一年間奉仕することになりました。
ペライは、テッサリア地方にある国です。

アポロンは、アドメトスが所有する牛たちの管理を行うことになりました。
ゼウスのやり方に異を唱えると、アポロンですらもこのような目に遭わされるのです。


4. 原題


ドメニキーノ(Domenichino)が描いた『キュクロプスたちを殺すアポロン』は、英語ではApollo killing the Cyclopsと言います。

この作品は、ロンドンにあるナショナル・ギャラリー(The National Gallery, Trafalgar Square, London)で見ることが出来ます。





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