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アレクサンドル・カバネル『エコー』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年05月10日(火)16時18分 | 編集 |
記事のタグ: メトロポリタン美術館
2011年5月10日(火)


目次
1. ヘラの怒り
2. ナルキッソスへの恋慕
3. 原題


今回取り上げる作品は、アレクサンドル・カバネル作『エコー』です。

2011年5月10日アレクサンドル・カバネル『エコー』492

1. ヘラの怒り


森のニンフであるエコーは、ゼウスが山のニンフと浮気を楽しんでいる間、ヘラの注意を引き付けておく役割を担いました。

エコーはヘラの注意を引くために、様々な話を延々とし続けます。
聞き役になっていたヘラは、夫ゼウスの浮気には気付きませんでした。

ゼウスはエコーのおかげで首尾よく浮気を楽しむことが出来たのですが、しばらくしてこの浮気は妻ヘラの知るところとなりました。

ヘラは、エコーの不自然な行動がゼウスの浮気に協力するものであったことを知って激怒します。
最高神ゼウスの妻ヘラは強烈な嫉妬心の持ち主で、夫の浮気は絶対に許しません。

当然のことながら、夫の浮気に協力したエコーもタダでは済みません。

エコーはヘラの魔術によって、自分から話しかけることが出来ず、相手の言葉を繰り返すだけの存在に変えられてしまいました。


2. ナルキッソスへの恋慕


他者の言葉をそのまま繰り返す以外に、声を発することが出来なくなったエコーは、美少年ナルキッソスを見初め、恋に落ちます。

アレクサンドル・カバネル(1823-1889)が描いているのは、他者の言葉を聞いた通りに繰り返すエコーの姿です。

恋の初期段階では言葉の交換が必要になりますので、その力を奪われたエコーの恋は、実るはずがありませんね。

エコー(echo)とは、日本語で「こだま」とか「やまびこ」と訳されます。

山中で大きな声を出すと、その声が遠くへ反響していきます。
あの現象は、聞いた通りに繰り返すエコーの声だとされているのです。


3. 原題


アレクサンドル・カバネル(Alexandre Cabanel)が制作した『エコー』は、英語ではEchoと言います。

この作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で見ることが出来ます。





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