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ルカ・ジョルダーノ『プシュケに試練を与えて罰するヴィーナス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年05月23日(月)20時53分 | 編集 |
2011年5月23日(月)


目次
1. デメテルの神殿
2. アプロディーテの神殿
3. 原題


今回取り上げる作品は、ルカ・ジョルダーノ作『プシュケに試練を与えて罰するヴィーナス』です。

2011年5月23日ルカ・ジョルダーノ『プシュケに試練を与えて罰するヴィーナス』275

1. デメテルの神殿


プシュケはエロスとの約束を破り、火を灯(とも)してエロスの姿を見てしまいました。
この裏切り行為により、エロスはプシュケから離れて行きました。

プシュケは、自分の好奇心の強さに打ち勝つことが出来なかったのです。
そして、そのことを深く反省し、何とかエロスの愛を取り戻す方法はないかと考えました。

宮殿を出たプシュケは、森や街をさ迷いながらエロスの姿を探し続けます。
やがて、プシュケはデメテルの神殿へと辿り着きました。

デメテルは、アプロディーテがプシュケを恨んでいることを告げました。

そして、偶然とはいえ、エロスに火傷まで負わせてしまったことが、神々の怒りを招いていることも告げました。

プシュケは、デメテルの神殿を後にしてアプロディーテの神殿へと向かうことを決意します。
たとえ恨まれていようとも、エロスの母であるアプロディーテに善後策を伺うことにしたのです。


2. アプロディーテの神殿


アプロディーテは美貌のプシュケを見るなり、その美しい顔を殴りつけました。

そして、プシュケが召使として役に立つ女かどうかを確かめるために、幾つかの無理難題を命じたのです。

一つ目の命令は、穀物の仕分けです。
二つ目の命令は、黄金の羊毛の収集です。

三つめの命令は、山頂近くの絶壁から流れ落ちる滝の水を、水差しに入れることです。

イタリアの画家ルカ・ジョルダーノ(1634-1705)が描いているのは、アプロディーテがプシュケに三つめの命令として水を取ってくるように指示しているところです。

画面向かって左側で、全裸で官能的な肉体を露にしているのが、アプロディーテです。
アプロディーテは、左手の指で山の方向を示しています。

後景に描かれた急峻な山の頂きには、人が登れない絶壁があります。
その絶壁には、滝が流れ落ちています。

絶壁ですので、その滝には人が近づくことは出来ません。
さらに、滝の番をしている竜がいますので、滝の水を収集することは普通に考えたら不可能です。

その滝の水を取ってくることが、アプロディーテの出した命令なのです。

アプロディーテの向かって右で、服を着て両腕を広げているのがプシュケです。

アプロディーテの前では、プシュケはその美貌を誇ることは許されません。
従って、衣装を身につけた状態で描かれているのです。

結局、ゼウスの遣わした鷲が、プシュケの代わりに水差しを咥えて滝に近づきました。
竜の脅しを巧みにかわした鷲は、首尾良く滝の水を水差しに入れて戻って来ました。

こうしてプシュケは、三つの難題を周囲の協力により、全てこなすことが出来たのでした。


3. 原題


ルカ・ジョルダーノ(Luca Giordano)が描いた『プシュケに試練を与えて罰するヴィーナス』は、英語ではVenus punishing Psyche with a taskと言います。

この作品は、イギリス王室のロイヤル・コレクションの一つで、ウィンザー城(Windsor Castle)で見ることが出来ます。





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