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グイド・レーニ『ネッソスに略奪されるデイアネイラ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年11月04日(金)12時31分 | 編集 |
記事のタグ: ルーヴル美術館
2011年11月4日(金)


目次
1. ヘラクレスの妻デイアネイラ
2. 好色なネッソス
3. 原題


今回取り上げるのは、グイド・レーニ作『ネッソスに略奪されるデイアネイラ』です。

2011年11月4日グイド・レーニ『ネッソスに略奪されるデイアネイラ』452

1. ヘラクレスの妻デイアネイラ


ヘラクレスは、カリュドン王女デイアネイラを妻としました。

デイアネイラは、カリュドンの猪退治で活躍したメレアグロスの妹で、本当の父はディオニュソスです。

グイド・レーニ(1575-1642)が画面中央に描いている美女は、デイアネイラです。

ヘラクレスは妻と幼い息子ヒュロスを連れて旅をしている途中、大きな川を渡ることになりました。

ケンタウロスのネッソスが、川の渡し役としてそこで働いていました。
ケンタウロスとは、この作品に描かれているように半人半獣の怪物です。

ケンタウロスは、上半身が人間で下半身が馬の姿で描かれることがほとんどです。

乱暴をはたらき大酒飲みで好色なところから、ケンタウロスは人間の持つ獣性を表しているとされています。

川を渡るにあたり、ヘラクレスは息子ヒュロスを自分が担いで渡ることにしました。
そして妻のデイアネイラを渡してくれるよう、ネッソスに依頼しました。


2. 好色なネッソス


快諾したネッソスは、ヘラクレスよりも先にデイアネイラを担いで川を渡って行きます。
ネッソスは、美貌の人妻を担ぐというまたとない機会を得たわけです。

ネッソスは、デイアネイラの香り立つような柔肌に触れるたびに、邪(よこしま)な考えが頭をよぎります。

そして欲情したネッソスは、デイアネイラを犯すことを決意します。

まあ、決意と言っても元々が好色な存在なのですから、初めからそのつもりだったのでしょうね。

ネッソスのような異形の存在が、デイアネイラのような美女の豊満な乳房を我が物にするためには、力づくで犯すしかありません。

恐らく、それまでにも、多くの美女が犠牲になり、強姦されてきたのでしょう。

まさに、獣(けだもの)ですね。

画面向かって右端には、小さな姿でヘラクレスが描かれています。
これだけの距離があれば、ヘラクレスは簡単には追いつけないとネッソスは思ったのでしょう。

ネッソスは、美女を担いで勝ち誇ったような表情を見せています。

デイアネイラの柔らかい右手が、ネッソスの屈強な右肩に触れています。
この肌の触れ合いが、ネッソスの性欲をかき立てたわけです。

ネッソスのペニスは完全に勃起し、もはや制御できない状態になっています。

美貌の人妻デイアネイラは、絶体絶命の状況に追い込まれます。
このままでは強姦されるという恐怖を感じているため、美しい顔がこわばっています。


3. 原題


グイド・レーニ(Guido Reni)が制作した『ネッソスに略奪されるデイアネイラ』は、フランス語ではDéjanire enlevée par le centaure Nessusと言います。

Déjanireがデイアネイラ、Nessusがネッソスです。

enlever Zは、Zを誘拐する、という意味で、ここでは過去分詞(enlevée)の形で使われていて受動態になっています。

le centaureは、ケンタウロス、という意味です。

この作品は、ルーヴル美術館(Musée du Louvrer)で見ることが出来ます。





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