映画とドラマと語学、そして株式投資へ
| ホーム loro2012 |
| 投稿 |
スポンサーサイト
記事URL  カテゴリ | スポンサー広告 | --年--月--日(--)--時--分 | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





Jan-Erasmus Quellinus『ステュクスの水にアキレスを浸すテティス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年12月08日(木)16時19分 | 編集 |
2011年12月8日(木)


目次
1. 不死の体を求めて
2. 原題


今回取り上げる作品は、Jan-Erasmus Quellinus作『ステュクスの水にアキレスを浸すテティス』です。

2011年12月8日Jan-Erasmus Quellinus『ステュクスの水にアキレスを浸すテティス』507

1. 不死の体を求めて


テティスはアキレスを生んだ後、息子の体を不死にすることを考えます。

アキレスの父ペレウスは人間なので、何も対策を施さなければアキレスはいつかは死ぬ運命にあります。

テティスはアキレスをステュクスの水に浸すことにしました。
ステュクスは地下を流れている大河で、生者と死者の領域を分断する役割を負っています。

この川の水には特別な霊力が宿っているとされています。

そこで、ステュクスの水を人間の体につけることによって、不死の肉体を得ることが出来ると信じられていました。

フランドルの画家Jan-Erasmus Quellinus(1634-1715)が描いているのは、テティスがアキレスをステュクスの水に浸している場面です。

向かって左にある瓶(かめ)にはステュクスの水が入っています。

瓶の向かって右で青い衣装を身につけているのがテティスです。
テティスはアキレスの両踵(かかと)を持って頭から水に浸しています。

アキレスはステュクスの水を全身に浴びたことにより不死の肉体を得ました。

但し、母テティスが踵を持ったままの状態で水に浸しましたので、踵だけはステュクスの水には浸(つ)からなかったのです。

結果的にアキレスの踵は不死にはなりませんでした。

不死身の肉体を得たアキレスにとって踵以外の部位を攻撃されても致命傷にはなりません。
しかし、踵を狙われた場合アキレスは命を落とすことになるのです。

後年、アキレスは母テティスの願いも虚しく、実際に踵を狙い撃ちされて死ぬことになります。

これはテティスの行為に抜かりがあったと言うよりは、子供の一生は決して親の思い通りにはならないことの例えかも知れません。


2. 原題


Jan-Erasmus Quellinusが描いた『ステュクスの水にアキレスを浸すテティス』は、英語ではThetis Dips Achilles in a Vase with Water from the Styxと言います。

この作品は個人所蔵になっています。





関連記事

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。