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作者不詳『ポリュメストルの目を潰すヘカベ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2012年02月29日(水)23時32分 | 編集 |
2012年2月29日(水)


目次
1. 復讐するヘカべ
2. 犬の墓石となるヘカベ
3. 原題


今回取り上げる作品は、作者不詳『ポリュメストルの目を潰すヘカベ』です。

2012年2月29日作者不詳『ポリュメストルの目を潰すヘカベ』314

1. 復讐するヘカべ


息子ポリュドロスを殺されたヘカベは、ケルソネソスの王ポリュメストルに復讐することを誓います。
ケルソネソスの宮廷に入ったヘカベ一行は、ポリュメストルと対面します。

ポリュメストルは、ヘカベに対し、ポリュドロスがトロイへ戻って戦うために、彼自身の判断でケルソネソスを離れてしまったのだ、と虚偽の説明をします。

トロイ王家の財宝も、ポリュドロスが持って出て行ったので、ここにはもうない、とこれまた嘘の説明をしました。

事情を全て知っているヘカベは、一旦はポリュメストルの話を受け入れる素振りを示しましたが、腹の中では復讐の機会を窺っていたのです。

そして、間もなく、ヘカベはポリュメストルに襲いかかる機会を得て、息子を殺された恨みを果たしたのです。

この作品では、向かって右で背中を見せているのが、ヘカベです。
ヘカベに左手で顔を抑えつけられ、仰け反っているのがポリュメストルです。

ポリュメストルを後ろから押さえつけているのは、ヘカベの侍女です。

この作品には描かれていませんが、ヘカベは右手に持った短剣で、ポリュメストルの両目を潰しました。


2. 犬の墓石となるヘカベ


首尾よくポリュメストルに復讐する機会を得たヘカベでしたが、息子のポリュドロスが死んでしまったという事実は、変わりません。

慟哭(どうこく)するヘカベは、やがてうなり声を上げながら、そのまま犬の墓石と化しました。

その犬の墓石は、それからも時折、大きなうなり声を上げ、ケルソネソスの人々に恐れられたと伝えられています。

息子を殺された母親の壮絶な悲しみは、敵の目を潰したぐらいでは、癒されないのです。

トロイの王子ポリュドロスは、トロイ戦争と直接関係の無いところで命を落としましたが、広く見れば、ポリュドロスも戦争の犠牲者と言えるでしょう。

戦地で戦死した者だけが、戦争被害者ではないのです。

ギリシア神話の時代から、局地的な戦闘の中で死んだわけではなくても、総じて、戦争で死んだと言える死に方があった、ということですね。


3. 原題


作者不詳『ポリュメストルの目を潰すヘカベ』は、英語ではHecuba Blinding Polymnestorと言います。

この作品は、ブリュッセルにあるベルギー王立美術館(Musées royaux des beaux-arts de Belgique)で見ることが出来ます。





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