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ウジェーヌ・ドラクロワ『キオス島の虐殺』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2011年01月29日(土)15時49分 | 編集 |
記事のタグ: ルーヴル美術館
2011年1月29日(土)


目次
1. 史実
2. 原題


今回取り上げる作品はウジェーヌ・ドラクロワ作『キオス島の虐殺』です。

2011年1月29日ウジェーヌ・ドラクロワ『キオス島の虐殺』395

1. 史実


フランスの画家ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)が描いているのは歴史的な事実です。
1822年4月にギリシアのキオス島で大虐殺事件が起こりました。

当時のギリシアはオスマン・トルコ帝国(1299-1922)の支配下にありました。

ギリシア民族は異民族トルコによる支配から脱却するべく、1821年以降独立を求める戦いを各地で起こしていたのです。

そんな最中、エーゲ海に浮かぶ島キオスにオスマン・トルコ帝国の軍隊が上陸して来ました。
キオス島民たちはトルコ軍に対して無抵抗の状態でした。

にも関わらずトルコ軍は島民約二万人を虐殺します。
さらに四万人以上の島民を奴隷化したのです。

画面向かって右の、馬に乗ってターバンを頭に巻いているのがトルコ軍兵士です。
この兵士は情け容赦ない表情で島民たちを見下しています。

画面前景に描かれた島民たちは多くの仲間を殺されて失意の表情を示しています。

ギリシアがオスマン・トルコ帝国からの独立を求めたギリシア独立戦争は1821年に始まりました。

そして、最終的にギリシアの独立が国際的に承認されたのは1832年のことです。


2. 原題


ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)が描いた『キオス島の虐殺』はフランス語ではScène des massacres de Scioと言います。

le massacreは大量虐殺という意味です。

この作品はルーヴル美術館(Musée du Louvre)で見ることが出来ます。




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