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レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2011年01月27日(木)15時57分 | 編集 |
2011年1月27日(木)


テレビでの放送日:2010年4月12日(月) 
番組名:名画への旅(NHKBShi)

目次
1. 始めに
2. ミラノの教会
3. 食堂の壁画
4. サンティアゴはどこにいるのか?
5. 原題


1. 始めに


NHKBSハイビジョンでは『名画への旅』という10分番組を毎週月曜日の19:50から放送しています。

10分という放送時間を考えると、NHKにとっては埋め草的な位置づけになっている番組なのかも知れません。
しかし、絵画を学ぶきっかけが欲しい私にとっては放送時間の長短はあまり問題ではありません。

今回取り上げるのはレオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』です。

2011年1月27日レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』182

2. ミラノの教会


レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の描いた『最後の晩餐』は、フィレンツェのウフィッツィ美術館やローマのヴァチカン美術館のような「美術館」に展示されているのではありません。

ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)の敷地内に修道院があり、その中の食堂の壁に描かれたものが現存しているのです。

壁画の完成は1498年ですので500年以上の年月が経過しているわけです。

私も2005年のイタリア旅行の際にこの目で実物を見て来ました。

このイタリア旅行は30名ぐらいの団体ツアーだったのですが、壁画のある部屋に全員が一斉に入室することは許可されていないということで添乗員からグループ分けがなされました。

私と母とツアー仲間(夫婦)の計4名でこの壁画を見ることになりました。

見学を許可された時間は15分ぐらいだったと思います。

想像以上に広い空間を4人で独占する形になりましたので、思わぬ開放感に浸れたことを覚えています。

この壁画の寸法は縦460センチ×横880センチです。

テレビなどで縮小された姿しか見たことがありませんでしたので、横幅9メートル近いというのはやはり圧倒的な存在感がありました。

しかも、室内は薄暗くて幻想的な雰囲気が漂っているんですよ。
日常的な光を当ててしまうと、壁画の状態を維持することが出来なくなるのでしょうね。


3. 食堂の壁画


この世界的な大作が描かれた部屋は当初は食堂として使われていました。

そのために食べ物から発せられる湯気などの湿気に侵食されて、時間の経過とともにレオナルドの描いた本来の姿は失われてしまいました。

この作品は壁に描かれているのですがフレスコ画ではありません。
卵と油を主成分とするテンペラ画です。

テンペラ技法は壁画には不向きだったため、絵の具の剥落が完成直後から見られたそうです。

壁画の損傷や剥離が著しい部分については500年の間に何度か修復が行われたようです。
直近では20世紀(1977-1999)の大修復作業が有名ですね。

私が見てきたのはこの1999年の修復作業を経た後の壁画だったわけです。

ちょうどダン・ブラウンがこの『最後の晩餐』を題材にして、『ダ・ヴィンチ・コード』という推理小説を書いたことが世界的に話題になっていた頃でした。

日本での書籍発売は2004年5月ですので私がミラノへ行く1年前ということになります。

テレビなどでもこの壁画を取り上げた特別番組が再三組まれて、専門家達による様々な解説が毎月のように行われていました。

2005年にミラノでこの絵を見るにあたり予習をするという意味では、環境がうまい具合に整っていたのかしらと思います。

今では『ダ・ヴィンチ・コード』の話題なんて日本では全く聞かれなくなりましたからね。


4. サンティアゴはどこにいるのか?


サンティアゴ巡礼道で有名なサンティアゴ(Santiago)は、イエスの十二使徒の一人である聖ヤコブのスペイン語読みなのです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)が描いた壁画の中でサンティアゴはどこにいるのかということですが、向かって右から5番目、両手を広げている人物が聖ヤコブ(サンティアゴ)です。

サンティアゴの右手がもう少しでイエスの左肩に触れるような距離感で描かれていますよね。

なお、イエスの十二使徒の中でヤコブという名前の聖人は2人います。
区別するために便宜上「大ヤコブ」と「小ヤコブ」という言い方をしますね。

私たちが普段聖ヤコブと言っているのは、向かって右から5番目の「大ヤコブ」を指していることがほとんどだと思います。

イタリア語ではヤコブをGiacomoと言います。
「大ヤコブ」はGiacomo il Maggioreと表記します。


5. 原題


最後に、レオナルドの描いた『最後の晩餐』はイタリア語で何て言うのかを見ておきましょう。
晩餐という難しい日本語を使っていますが、要するに夕食のことです。

そのまま直訳して、L'Ultima Cenaとなります。
あるいは、別の表現でIl Cenacoloと呼ばれる場合もあります。

la cenaには夕食という意味しかありませんが、il cenacoloは修道院内の食堂という意味があります。




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