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ジョヴァンニ・ベリーニ『ノアの酩酊』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年05月29日(火)16時22分 | 編集 |
2012年5月29日(火)


目次
1. 嘲笑の罪
2. 奴隷化への原因
3. 原題


今回取り上げる作品は、ジョヴァンニ・ベリーニ作『ノアの酩酊』です。

2012年5月29日ジョヴァンニ・ベリーニ『ノアの酩酊』208

1. 嘲笑の罪


農夫となったノアはある日、葡萄酒を飲んで酩酊しそのまま全裸で眠り込んでしまいました。

その姿を最初に目の当たりにしたのが息子のハムです。
ハムは父の醜態を知らせるためにセムとヤペテを呼びました。

状況をハムから聞かされたセムとヤペテは、父の全裸姿を見ないようにして衣を体に掛けてやりました。

イタリアの画家ジョヴァンニ・ベリーニ(1430頃-1516)は3人の息子たちの父に対する態度を描いています。

両端にいる二人がセムとヤペテです。

セムとヤペテは父の全裸姿から顔を背け布を体に掛けようとしています。
内心はどうあれ二人は無表情を保っています。

一方、中央にいるハムは父に対して侮蔑的な笑みを浮かべ、衣を掛けようとする兄弟たちの行為を制しようとしています。

父を裸のままで放置し晒し者にしようという考えですね。


2. 奴隷化への原因


正気を取り戻したノアはセムとヤペテの行為を褒めます。
そして泥酔した自分を嘲笑したハム本人ではなく、ハムの息子のカナンを呪いました。

系譜を示します。

ノア→ハム→カナン


ノアはカナンの子孫がセムとヤペテの子孫の奴隷になるだろうと予言したのです。

セムはアジア人の先祖になりました。
ヤペテはギリシア人の先祖になりました。

ハムはアフリカ人の先祖になりました。

ユダヤの神は父の醜態を嘲笑したハムの子孫に奴隷という罰を与えたのです。

泥酔し前後不覚になるというノアの行為は、いつの時代であっても決して褒められるものではありません。

しかしたとえそうであったとしても、子供たちは父を嘲笑してはいけないというのが神の考えのようです。

嘲笑している本人だって皆の知らないところで悪事を働いていることを神は知っているのでしょうね。


3. 原題


ジョヴァンニ・ベリーニ(Giovanni Bellini)が描いた『ノアの酩酊』は、フランス語ではL'Ivresse de Noéと言います。

l'ivresseが酩酊という意味です。

この作品は、フランス東部の街ブザンソン(Besançon)にあるブザンソン美術館(Le Musée des beaux-arts et d'archéologie de Besançon)で見ることが出来ます。





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