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ホセ・デ・リベーラ『ヤコブの夢』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年06月23日(土)20時14分 | 編集 |
記事のタグ: プラド美術館
2012年6月23日(土)


目次
1. 逃げるヤコブ
2. 荒野での夢
3. 原題


今回取り上げる作品は、ホセ・デ・リベーラ作『ヤコブの夢』です。

2012年6月23日ホセ・デ・リベーラ『ヤコブの夢』256

1. 逃げるヤコブ


次男のヤコブに相続権を騙し取られた長男のエサウは、復讐を誓います。
ヤコブさえ死んでしまえば、相続権は再びエサウのものになるのです。

エサウは、かつて、空腹に耐えかねて、ヤコブに長子権を譲り渡して、その見返りにレンズマメの食事を選択したという事実など、とっくに忘れています。

現代でも、自分にとって都合の悪い過去の事実は、綺麗さっぱり忘れて、自分の立場を守るための発言権だけは維持しようとする幼稚な者がいますが、どの民族でも似たような者がいるわけですね。

さて、エサウは父イサクが死ぬ時を待って、ヤコブを殺害する計画を立てていました。
エサウが具体的な行動に出る前に、母リベカはヤコブを逃がすことにしました。

ヤコブが向かった先は、ハランです。
ハランは、リベカの故郷です。

ハランには、リベカの兄ラバンが暮らしています。
ヤコブは叔父ラバンの庇護を期待して、カナンの地を去ることになりました。


2. 荒野での夢


ヤコブは、荒野を逃亡する毎日に疲れ果てていました。
ある日、ヤコブは岩の上で横たわることにします。

そして、いつしか眠りに落ちました。
夢の中で不思議な光景が繰り広げられました。

一本の梯子(はしご)が地上から伸びて天まで達し、天使たちがその梯子を昇り降りしているのです。
そして、天使の一人がヤコブに告げました。

「私は常にあなたと共にあり、決してあなたを見捨てない。」

この夢に現れた梯子は、後に「ヤコブの梯子」と呼ばれ、ユダヤ民族の中で語り継がれることになります。

ホセ・デ・リベーラ(1591-1652)の作品では、ヤコブの頭上に見える光の筋の中に、「ヤコブの梯子」や天使の姿が描かれていると言われています。

ただ、梯子が明瞭に描かれているわけではありません。
あくまでも、夢の中の出来事という側面を強調した描き方になっています。


3. 原題


ホセ・デ・リベーラ(José de Ribera)が描いた『ヤコブの夢』は、スペイン語ではEl sueño de Jacobと言います。

el sueñoが、夢、という意味です。

この作品は、プラド美術館(Museo Nacional del Prado)で見ることが出来ます。





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