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ヘンドリック・テル・ブルッヘン『ラバンを非難するヤコブ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年06月26日(火)20時22分 | 編集 |
2012年6月26日(火)


目次
1. 7年間の無償奉仕
2. 騙されるヤコブ
3. もう7年の無償奉仕
4. 原題


今回取り上げる作品は、ヘンドリック・テル・ブルッヘン『ラバンを非難するヤコブ』です。

2012年6月26日ヘンドリック・テル・ブルッヘン『ラバンを非難するヤコブ』284

1. 7年間の無償奉仕


ラケルに恋をしたヤコブは、伯父ラバンにラケルとの結婚を認めてくれるよう頼みました。
ラバンは、7年間無償で働くことを条件に承諾します。

ヤコブは、7年の長きにわたって主に羊飼いとして、ラバンの元で働きました。
無償労働という辛さを乗り越えることが出来たのは、ラケルへの愛があったからです。

そしてラケルもヤコブの愛に応え、7年間待ち続けました。


2. 騙されるヤコブ


ようやく7年が経ち、晴れてヤコブはラケルを妻として娶ることが出来るようになりました。
義父となったラバンから最終承諾を得て、ヤコブはラケルとの新婚初夜を迎えました。

翌朝、陽が昇ってからヤコブは、隣で眠っているラケルの顔を見ました。
すると、その女性はラケルではなく、姉のレアだったのです。

怒り心頭のヤコブは、ラバンに詰め寄ります。

「約束が違うではないか!」

ラバンは、素知らぬ顔で答えました。

「姉が先に嫁に行くのが、しきたりである。レアより先に、ラケルを嫁がせることは出来ない。」

オランダの画家ヘンドリック・テル・ブルッヘン(1588-1629)が描いているのは、ラバンを非難するヤコブと、それに反論するラバンの姿です。

向かって左で、赤い服を着ているのがヤコブです。
右手を差し出して、ラバンの卑劣なやり方を強く批判しています。

ラバンは椅子に深々と座り、若いヤコブの言うことなどまるで聞く耳を持たない様子です。
「しきたり」という言葉一辺倒で、ヤコブの主張を退けます。

ラバンの隣で立っているのが、ラケルの姉のレアです。
父と共謀してヤコブと初夜を共にし、夫を手に入れたのです。


3. もう7年の無償奉仕


ヤコブは、美しいラケルを諦めることなど出来ません。
どうすればラケルと結婚出来るのかを、ラバンに問い質しました。

ラバンは、後7年の無償奉仕を条件としました。
常識的に考えて、この条件は無茶苦茶です。

ラバンは、最初からヤコブを騙すつもりだったのでしょう。
一番卑劣なのは、ラバンです。

しかし、ヤコブはこの卑怯なやり方を受け入れ、追加の7年の無償労働に従事することになるのです。
そこまでしてラケルを妻にしたいというヤコブの想いは、少なくともラケルには届いていました。

ヤコブが14年待ったということは、ラケルも14年待ったわけです。
14年間、二人の間には、性交渉はありません。

ヤコブとラケルが初めて出会ってから14年後、二人は念願の結婚式を挙げることが出来たのです。


4. 原題


ヘンドリック・テル・ブルッヘン(Hendrick ter Brugghen)が描いた『ラバンを非難するヤコブ』は、英語ではJacob reproaching Labanと言います。

reproach Zは、Zを咎(とが)める、という意味です。

この作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリー(The National Gallery, Trafalgar Square, London)で見ることが出来ます。





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