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ピーテル・ブリューゲル『ベツレヘムの戸籍調査』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2013年09月07日(土)13時56分 | 編集 |
2013年9月7日(土)


目次
1. ローマ皇帝アウグストゥス
2. ベツレヘム到着
3. 原題


今回取り上げる絵画は、ピーテル・ブリューゲル作『ベツレヘムの戸籍調査』です。

ピーテル・ブリューゲル『ベツレヘムの戸籍調査』240


1. ローマ皇帝アウグストゥス


イエスは、ベツレヘムの家畜小屋で生まれました。
なぜマリアは家畜小屋でイエスを出産することになったのか、その経緯を見ておきましょう。

当時の地中海世界一帯を支配していたのは、ローマ帝国初代皇帝のアウグストゥス(在位:紀元前27-紀元14)でした。

アウグストゥスの母は、カエサル(紀元前100頃-紀元前44)の姪にあたります。

その皇帝アウグストゥスが支配地域全土に人頭税を課すために、住民たちに対して住民登録をするよう義務付けました。

人頭税とは、納税能力に関わらず各人一律に課せられる税金のことです。

皇帝の命令によって、人々は税金の根拠となる住民登録をしなければならなくなったわけですね。

地中海から遠く離れたユダヤの土地もローマ帝国の支配地域に入っていましたので、皇帝の命令には従わなければなりません。

ヨセフとマリアは、ガリラヤ湖に近いナザレと呼ばれる土地で生活していました。
しかし、ヨセフの出生地がベツレヘムであったために、住民登録をナザレで行うことが出来ません。

そこでヨセフと身重のマリアは、ナザレから南へ120キロも離れたベツレヘムへと赴くことになったのでした。
ベツレヘムはエルサレムのそばの、死海の近くにある街です。


2. ベツレヘム到着


ピーテル・ブリューゲル(父)(1525頃-1569)は、ヨセフとマリアが数日かけてようやくベツレヘムへと辿り着いた時の様子を描いています。

画面前景でロバに乗って、黒いマントを被っているのがマリアです。
人物描写が小さいので見づらいですけどね。

ロバの前を歩いているのがヨセフですね。
長旅で疲れ果て、ヨセフの足取りは重そうです。


3. 原題


ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)が制作した『ベツレヘムの戸籍調査』は、フランス語ではLe dénombrement de Bethléemと言います。

le dénombrementは、人口などの全数調査を指します。

この作品は、ブリュッセルにあるベルギー王立美術館(les Musées royaux des Beaux-Arts de Belgique)で見ることが出来ます。




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