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グイド・レーニ『割礼』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2013年09月28日(土)22時36分 | 編集 |
2013年9月28日(土)


目次
1. 割礼とは何か?
2. 1月1日
3. 原題


今回取り上げる作品は、グイド・レーニ作『割礼』です。

グイド・レーニ『割礼』583


1. 割礼とは何か?


イタリアの画家グイド・レーニ(1575-1642)が描いているのは、幼子イエスが割礼を受けている場面です。

割礼とは、陰茎包皮を切開、除去する習俗のことです。
一言でいうと、割礼の施術が成功すれば包茎にはならないということですね。

なお、割礼などわざわざしなくても包茎にならない人も多いと思います。

ユダヤ教においては、割礼は神との契約になっています。
神はアブラハムに対して、生後8日目の男子に割礼を行うことを命じました。

従って、ユダヤ人男性は赤子の内に陰茎包皮除去手術を受けることが定められているわけです。


2. 1月1日


イエスはユダヤ人ですので、生後8日目に割礼を受けています。
誕生日が12月25日ですから、割礼の日は1月1日ということになります。

作品におけるイエスは、しっかりと目を見開いて横たわっています。
右手に刃物を持った男性が、イエスの陰茎包皮を切開、除去しようとしています。

施術者の下にいる天使は、陰茎包皮から滴り落ちる血を受け止めようとして皿を持っています。
画面上部に描かれた天使たちは、手術の成功を祈って合掌していますね。

2,000年前の手術ですから、麻酔などありません。
現代の外科医に相当する職業を営む人物も、恐らく存在しなかったと思われます。

そう考えると割礼を受けた赤子の中には、命の危険に晒された子もいたかも知れません。


3. 原題


グイド・レーニ(Guido Reni)が描いた『割礼』は、イタリア語ではLa Circoncisioneと言います。

la circoncisioneが、割礼という意味です。

この作品は、イタリア中西部の街シエナにあるサン・マルティーノ教会(Chiesa di San Martino)で見ることが出来ます。




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