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ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『エジプトへの避難途上の休息』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2013年10月05日(土)13時11分 | 編集 |
2013年10月5日(土)


目次
1. 疲労困憊のマリア
2. イスラエルへの帰還
3. 原題


今回取り上げる作品は、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ作『エジプトへの避難途上の休息』です。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『エジプトへの避難途上の休息』270


1. 疲労困憊のマリア


ヘロデ大王(在位:紀元前37-紀元前4)が命じた幼児虐殺から逃れるために、ヨセフとマリアは生まれたばかりのイエスを連れてエジプトへと向かいます。

カラヴァッジオ(1571-1610)は、その道中における聖家族の一場面を描いています。

マリアの右手を見ると、まさに疲労困憊(こんぱい)という感じですよね。
単なる長旅ではなく命の危険が迫っています。

精神的には相当追い詰められていたことでしょう。

マリアはこの時点ではまだ10代半ばの女性です。
無理もありません。

乳飲み子を抱え為政者から命を狙われ、なぜこんな人生になってしまったのかと感じながら歩いていたかも知れません。

一方ヨセフには一家の長としてエジプトへの逃避が完遂するまでは、片時も気が抜けないという気迫が感じられます。

疲れた素振りも見せずに、天使が奏でるヴァイオリンの音色に耳を傾けながら譜面を手にしています。

僅かな時間ではあっても人間には休息が必要であり、音楽による癒しが必要であることをカラヴァッジオは絵に込めました。

そして一家の長の威厳というものも作品の中に巧みに表しています。


2. イスラエルへの帰還


エジプトに到着したヨセフ一家は、ヘロデ大王が亡くなるまでその地に留まっていました。

ある夜、ヨセフの夢に天使が現れます。
そして、ヘロデ大王が死んだのでイスラエルへと戻るよう命令が下りました。

ヨセフには夢判断の才能があったようです。

今回のエジプト逃亡及びイスラエル帰還に関しては、幼子イエスの身を守るために母マリア以上に養父ヨセフが極めて重要な役割を演じています。

イスラエルに戻ったヨセフたちは、ガリラヤ地方のナザレの街に住まいを定めることとしました。


3. 原題


ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)が制作した『エジプトへの避難途上の休息』は、イタリア語ではRiposo durante la Fuga in Egittoと言います。

riposoは休息、fugaは逃避という意味です。
duranteは前置詞で、~の間にという意味です。

Egittoはエジプトですね。

この作品はローマにあるドーリア・パンフィーリ美術館(Galleria Doria-Pamphili)で見ることが出来ます。




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