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マドンナ主演映画『スウェプト・アウェイ』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2013年10月27日(日)16時19分 | 編集 |
2013年10月27日(日) 


10月22日(火)に日本テレビで、マドンナ主演の映画『スウェプト・アウェイ(原題:Swept Away)』を見ました。

この映画は2002年にアメリカで公開されましたが、1974年に公開されたイタリア映画『流されて…(原題:Travolti da un insolito destino nell'azzurro mare d'agosto)』のリメイク版です。

元になった映画のイタリア語題名は、「8月の青い海で意外な運命に翻弄された2人」と訳せます。

主役のマドンナは有閑階級の高慢な婦人アンバー・レイトンを演じています。

マドンナ主演映画『スウェプト・アウェイ』を見た感想 420


美貌のアンバーは製薬業界で高給を取る夫トニー・レイトンに連れられて、ギリシアからイタリアへと向かう少人数のクルーズ船に乗船します。

日頃から何を与えられても満足できない傲慢なアンバーは、小ぢんまりしたクルーズ船の中にいること自体気に入らず、船内で給仕する男性ジュゼッペに対してことある度に辛辣な言葉を投げかけ、虐(いじ)め抜くことで気を晴らそうとします。

ジュゼッペはいくら客とはいえ無理難題を命じられ続けることに嫌気が差して来ますが、お金の力がモノを言う世界では労働者としてアンバーに仕える以外に生きる道がありませんので、渋々命令に従っています。

ジュゼッペの本業は漁師なのですが、生活費を稼ぐために船上の給仕のアルバイトもこなしているのです。

数日後、アンバーは小型ボートに乗り込んで数時間の予定で洞窟を見に行きたいと言い出しますが、ジュゼッペは漁師としての状況判断からクルーズ船にいた方が良いと、洞窟行きには反対の立場を述べました。

しかし、驕り高ぶったアンバーは下僕たるジュゼッペの言うことなど聞く耳を持ちません。

自分のやりたい時にやりたいことをやりたいようにやる、これがお金に困らないアンバーの生き方であり、この世のあらゆる場面でその生き方を相手の都合などお構いなしに貫き通して来たわけです。

労働者であるジュゼッペには雇い主であるアンバーに対する拒否権はありません。

たとえ雇用者の判断が間違っていたとしても、人間性に著しく欠ける人物だったとしても、この世では給料を出してやっている側が「正義」なので、給料を受け取る側の労働者は逆らうことなど出来ないのです。

陸の上では高慢な雇い主との折り合いがつかなければ、労働者の立場や得られるはずの賃金を捨てれば良いという考え方もあるのかも知れませんが、地中海に浮かぶ船の上ではそれもままならず、とりあえず港に着くまでは耐え忍ぶしかないわけです。

マドンナ主演映画『スウェプト・アウェイ』を見た感想2 394


ジュゼッペとアンバーを乗せた小型ボートのエンジンが航行中に停止し、流されるままに数日後、ボートは無人島に到着しました。

無人島というのは財力や携帯電話などの物質文明から隔離された場所で、都会において上流階級に属しているという人生など何の役にも立ちません。

ジュゼッペは漁師なので、海に潜り魚介類を捕まえて食料を確保する術を持っています。

一方、日頃贅沢三昧な消費生活を繰り返しているだけのアンバーには何も技術が身に付いておらず、大自然の中で食料の調達など出来るはずもありません。

無人島に上陸後わずか数時間で、アンバーは喉の渇きと飢えに苦しむ事態に陥りました。

こうなるとクルーズ船の中で確立された主従関係がこの無人島では逆転し、アンバーはジュゼッペを主人と呼ぶように命令されて渋々ながらも従います。

さらに、アンバーはジュゼッペの命令に従って魚を焼くなどの労働を強いられることになります。

アンバーはこの惨めな下僕生活の中で、傲慢な態度を取り続けるジュゼッペに対して憎しみを募らせて行きますが、日々の食生活を維持できるジュゼッペの力量に対して次第に心を惹かれていきます。

やがて2人には愛が芽生えセックスをする仲へと発展します。
無人島にコンドームなどありませんので、妊娠覚悟の中出しです。

都会の高級ホテルやクルーズ船の中では絶対にあり得ない2人のセックスが、この無人島では完全な合意の元に繰り返されて行きます。

自分勝手な雇い主だったアンバーはお金では買えないものがあるという事実を知り、上流社会という虚栄に満ちた空間で流されて生きて来たに過ぎないことに気づきます。

そして、人も羨(うらや)む都市生活者だったあのアンバーが、この無人島でジュゼッペと一緒にこのまま暮らして行きたいと願うように変貌するのです。

マドンナ主演映画『スウェプト・アウェイ』を見た感想3 252


お金や知識や社会的地位は「生活状態」にあって初めて意味を成すものであり、「生存状態」においては身を飾る一切のものは無価値です。

生存状態において必要なものは一に飲料水、ニに食料、三に安眠できる場所であり、それらが確保された次の段階で求められるのがセックスです。

健全な肉体と精神を維持するために必要なのは、札束ではなくセックスです。

アンバーは最終的に夫トニーの待つ札束の世界へと舞い戻るのですが、生存状態で得られたセックスの快楽を含めた充足感は都市生活では決して手に入らないことを悟りました。

マドンナはこのアンバー役で2002年のゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞を獲得し、下手な演技を酷評されたようですが、私は都会で暮らす生産力のない高慢な富豪の夫人と、無人島で生存するために労働する薄汚れた身なりの熟女を巧みに演じ分けていたと感じました。


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