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ピアース・ブロスナン主演映画『ピアース・ブロスナン サルベーション』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2013年11月06日(水)19時27分 | 編集 |
2013年11月6日(水) 


10月31日(木)にギャオで、ピアース・ブロスナン主演の映画『ピアース・ブロスナン サルベーション(原題:Salvation Boulevard)』を見ました(配信期間:2013年10月25日~2013年11月24日)。

原題のSalvation Boulevardを直訳すると、救済大通りとなります。
salvationは宗教用語で救いという意味です。

ピアース・ブロスナンが演じる新興宗教団体の伝道師ダン・デイ(Dan Day)は、無神論者のポール・ブレイロック教授との討論会を大学の教室で行った後、信者のカール・ヴァンデミーアと一緒にブレイロック教授の研究室に招かれて、酒を飲みながら神の存在について語り合っていました。

冷静な議論が進む中、ダンはテーブルに置いてあったブレイロックの旧式拳銃を手にし何気なしにブレイロックへ銃口を向けて引き金を引いたところ、図らずも弾丸が飛び出してブレイロックの頭に命中してしまいます。

ダンは安全装置が解除されていることを知らなかったので、この発砲は偶発的なものなのですが、日頃からダンに論戦を挑んでいるブレイロックが撃たれたという事実が警察やマスコミに知れた場合に自分の評判が落ちることを恐れて、自殺に見せかけるべく細工を施します。

同席していたカールは一部始終を見ていましたが、全ては神の導きであると諭(さと)すダンに口止めされてしまい、ダンが車で去った後に匿名で警察に電話し大学構内に警察や救急車を呼ぶ手配をするに留めたのでした。

ダンは宗教的指導者でありながら人の道から外れたことを行い、信者であるカールにも非人道的行為を促しました。

日頃教団施設で大勢の信者の前で人の道を説き、熱狂的な支持を得ている伝道師であっても、自分の立場を守るためであれば他人の命などお構いなしという側面もあることを暴いた作品になっています。

カールの妻グウェン・ヴァンデミーアは見栄えの良い伝道師ダン・デイの熱狂的な信者で、夫のカールの言うことよりもダン・デイの発言を信じるような女性です。

グウェンを演じているのはジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)です。

ピアース・ブロスナン主演映画『ピアース・ブロスナン サルベーション』を見た感想1 509


一方、カールに対して協力的な女性はハニー・フォスターです。

ハニーは以前マリファナを吸っていたのですが、ダンの説教を通じて更生し今では大学構内の警備員に従事しています。

カールにはかつて酒やセックスさらには麻薬に溺れ非生産的な人生を送っていたという苦い過去があり、ハニーはカールに対して接点があると感じていたのでした。

ハニーを演じているのはマリサ・トメイです。

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ウィキペディアのストーリーには、「酔った勢いで不意にポールが銃を持ち出し、話に夢中になるがあまり銃を自分の頭に向けて発砲してしまう」と書いてありますが、これは間違いです。

銃を撃ったのは伝道師のダン・デイであり、ダンもポール・ブレイロック教授も飲酒はしていましたが酔ってはいませんでした。

カール・ヴァンデミーアは過度の飲酒癖を克服したという経緯があり、ブレイロック教授の研究室では酒を口にしてはいませんでした。

ウィキペディアの記述には時々間違いがあるという一例です。

サルベーション(救済)という題名から宗教的な色彩が濃い作品ではないかと予想する人もいるかと思いますが、作品には多少聖書の逸話が盛り込まれてはいるものの、人を救済することを生業(なりわい)とする伝道者自身が神による救済を最も願っているという皮肉な側面を強調した作品作りになっており、ある意味喜劇的な要素が強い仕上がりになっています。

伝道師のダン・デイは悪徳宗教家ではないのですが小市民的な側面があり、保身に走る人間の哀れさを2枚目俳優のピアース・ブロスナンが上手く演じていたと思います。

主役はカール・ヴァンデミーアを演じたグレッグ・キニアと言っても良いかも知れません。


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