映画とドラマと語学
| ホーム loro2012 |
| 投稿 |
リチャード・ジョンソン主演映画『ラストコンサート』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2013年11月10日(日)20時10分 | 編集 |
2013年11月10日(日) 


11月3日(日)にBS252イマジカBSで、リチャード・ジョンソン主演の映画『ラストコンサート(原題:Dedicato a una stella)』を見ました。

原題のDedicato a una stellaはイタリア語で、直訳すると「星に捧げられた~」となります。
不定冠詞単数形のunaを使っているところが要点です。

星(una stella)はパメラ・ヴィロレージ(Pamela Villoresi)が演じている若い女性ステラを指します。

映画の内容を踏まえて題名をきちっと書けば、Il concerto per pianoforte e orchestra dedicato a una stella(星に捧げるピアノ協奏曲)になると思います。

この映画の公開は1976年で、パメラ・ヴィロレージ(1957-)は撮影時18歳ぐらいです。

撮影時48歳ぐらいのリチャード・ジョンソン(1927-)が演じるリチャード・ラスキーとステラの出会いはモン・サン=ミシェルにある病院内で、診察を終えたステラが待合室で座っているリチャードに声をかけるところから物語が始まります。

ステラが待合室から去った後、診察室に呼ばれたリチャードはステラの実父であると誤解した医師からステラが白血病のために余命3ヶ月であることを知らされます。

幼くして父親と離れ離れになったステラは、病院で出会ったばかりのリチャードに父親としてのぬくもりを感じ取り、帰路のバスの中でつきまといます。

年若いステラには女性としての魅力を感じないリチャードは、当初はつきまとうステラを毛嫌いしますがしぶしぶ行動を共にしている内にステラのことが気に入るようになります。

リチャード・ジョンソン主演映画『ラストコンサート』を見た感想1 189


上掲画像の通り、落ちぶれた音楽家のリチャードとステラは親子ほどの年齢差がありますが、リチャードに恋をしたステラの積極攻勢が功を奏して2人の間には程なくして愛が芽生えます。

ステラは自分の病気が白血病であることを知りませんが、リチャードが医師から病名を聞かされていることは知っています。

リチャードが病名についてはっきりしたことを言わないので、ステラも自分が重い病気にかかっているのではないかと感じています。

彼氏となったリチャードに対して天真爛漫な態度を取り続けるステラは、時にリチャードから本気で叱られ海辺では思いっ切り頬を叩かれたこともあるのですが、そうしたステラの子供じみた行動をリチャードは受け入れられるようになり、やがて2人は結婚することになるのです。

邦題のラストコンサートとは、オーケストラと共演してピアノを弾くリチャードの晴れ姿を、妻のステラが見届けるのが最初で最後だったことを表しています。

リチャードが演奏している最中にステラは舞台の袖で息を引き取り、リチャードは死にゆく妻の姿を見守りながらピアノ演奏を続けるのです。

出会ってからわずか数ヶ月の交際及び結婚生活でしたが、ステラの死後も生きて行かなければならないリチャードにとって、彗星のように現れそして去って行ったステラの魂は宇宙の中に存在する一つの星(una stella)に生まれ変わり、いつまでもリチャードの目に触れる場所で輝き続けるのです。

リチャード・ジョンソン主演映画『ラストコンサート』を見た感想2 505


パメラ・ヴィロレージは、現在もイタリアで女優として活躍しています。

原題はイタリア語ですが台詞はほぼ全編英語で書かれ、ところどころにフランス語が混ざっています。


ラストコンサート [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント (2004-12-24)
売り上げランキング: 68,026





関連記事