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フランチェスコ・アイエツ『ルツ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年12月08日(土)11時05分 | 編集 |
2012年12月8日(土) 


目次
1. モアブ人
2. 落ち穂拾い
3. 原題


今回取り上げる作品はフランチェスコ・アイエツ作『ルツ』です。

2012年12月8日フランチェスコ・アイエツ『ルツ』 Francesco_Hayez_055


1. モアブ人


旧約聖書『ルツ記』に記されているルツはユダヤ人ではなくモアブ人の女性です。
モアブ人とはロトと彼の長女との間に生まれた息子モアブを民族の祖とします。

モアブとはヘブライ語で「父によって」という意味だそうです。

さて、ユダヤ人からすると異邦人であるルツがなぜユダヤ人の歴史書である旧約聖書に登場するかというと、その子孫がダビデに繋がっていくからです。


2. 落ち穂拾い


フランチェスコ・アイエツ(1791-1882)はこの作品の中で麦の落ち穂拾いをしているルツを描いています。
落ち穂拾いをしているということはルツの生活は貧しかったということを示しているわけですね。

ここへ至るルツの人生は以下のようになります。

ベツレヘムにエリメレクというユダヤ人男性が暮らしていました。
エリメレクはベツレヘム地域を襲った飢饉のために財産を失ってしまいました。

再起を図るためにエリメレクは妻ナオミと2人の息子と共に故郷ベツレヘムを離れモアブの地に移住しました。

そして、モアブの地で成長した息子たちは現地で暮らすモアブ人の娘と結婚します。

その妻となった女性たちの名はオルパとルツと言います。

やがてエリメレクと2人の息子が次々と死にナオミたちは寡婦となってしまいます。
夫に死なれたナオミはモアブの地を離れ故郷であるベツレヘムに帰ることを決意します。

今までナオミと一緒に家族として暮らして来たオルパとルツはユダヤ人ではありません。
そこで姑のナオミは息子の嫁たちに、このモアブの地に残り再婚して別の人生を歩むよう提案しました。

オルパはその提案に従ったのですがルツはナオミと共にユダヤの地ベツレヘムへ行くことを希望しました。

こうしてベツレヘムで新たな暮らしを始めたナオミとルツでしたが、畑で麦の落ち穂拾いをしなければならないほど生活は困窮していました。

続きます。


3. 原題


フランチェスコ・アイエツ(Francesco Hayez)が制作した『ルツ』はイタリア語ではRutと言います。

この作品はイタリアのボローニャにあるIl Palazzo d'Accursioで見ることが出来ます。
Il Palazzo d'Accursioはボローニャ市庁舎として使われている建物でその中に美術品が展示されています。






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