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マリオン・コティヤール主演映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2013年11月14日(木)16時08分 | 編集 |
2013年11月14日(木) 


11月4日(月)にtvkで、マリオン・コティヤール主演の映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜(原題:La Môme)』を見ました。

原題のla mômeの原義は街頭の若い女(jeune femme de la rue)ですが、ここでは別の意味合いを加味して使われています。

エディット・ピアフ(Édith Piaf)は路上で歌っていた無名時代に、ナイトクラブの経営者ルイ・ルプレに見い出されてナイトクラブで歌うようになります。

映画の中でルイ・ルプレを演じているのはジェラール・ドパルデューです。

ルイ・ルプレはエディット(1915-1963)に芸名をつけるにあたり彼女の142センチという小柄な体形を踏まえて、雀(le moineau)という単語を使おうと思いつきます。

ところが、1920年代のフランスには歌手として活躍していたラ・モーム・モワノー(La môme moineau 1908-1968)の存在があったため、雀を意味するもう一つの単語ピアフ(le piaf)を使ってラ・モーム・ピアフ(La Môme Piaf)という芸名をつけたのでした。

従って原題のLa MômeはLa Môme Piafを指します。

映画ではエディットの幼少時から47歳で病死するまでを時系列ではなく時代を遡ったり進めたりして描く手法を取っているため、エディットの人生を知っている人にとっては理解に苦しむことはないはずですが、あまり良く知らない人にとっては出来事の前後関係を把握するのに苦労するかも知れません。

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エディットを演じるマリオン・コティヤールは特殊メイクにより外見を限りなく本人に似せて登場している他、歌声までもがそっくりで抜群の歌唱力と演技力が高く評価された結果、第80回アカデミー賞(2008年2月)の主演女優賞を受賞しました。

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140分の上映時間中、私はマリオンの鬼気迫る演技に目が釘付けになり最後まで集中力を切らすことなく見通しましたので、オスカーを獲得したのは当然だと思いました。

マリオン・コティヤール主演映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』を見た感想3 252


ミドル級ボクサーのマルセル・セルダンは、1948年9月にニュージャージー州で行われた世界タイトル戦に臨んで見事に勝利するのですが、当時マルセルと交際していたエディット・ピアフも試合会場を訪れて応援しており、目の前で恋人が王座を奪取する瞬間を歓喜と共に見つめる様子も描かれていました。

マルセル・セルダン(1916-1949)には妻子がおり、エディット(1915-1963)はその事実を承知の上でマルセルとの熱烈な恋愛関係を続けていたわけです。

マルセルは1949年10月にニューヨークで行われる予定だった世界タイトル戦に臨むため、当初は船でニューヨークへ向かうつもりでしたが、コンサートのために先にニューヨーク入りしていたエディットから「早く会いたい」とせがまれたため空路で向かうことにしたのでした。

この海路から空路に変更したことがエディットとマルセルを永遠に引き離す結果となります。
マルセルが搭乗した飛行機は墜落し、マルセルは帰らぬ人となったのです。

エディットは交際中に大きな愛を与えてくれたマルセルに対する思いを歌詞にしており、ニューヨークの公演で歌う準備をしていました。

その曲が『愛の讃歌(原題:Hymne à l'amour)』です。

映画の最後ではHymne à l'amourが歌われるのかと期待しましたが、『水に流して(原題:Non, je ne regrette rien)』が選ばれていました。

原題のNon, je ne regrette rienは「いいえ、私の人生には何一つ後悔などない」と訳せます。

エディット・ピアフの人生を描いた映画の最後には、Non, je ne regrette rienが最も相応しいと私も思います。

映画の台詞は全編フランス語です。


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