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ベン・アフレック主演映画『カンパニー・メン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2013年12月25日(水)12時19分 | 編集 |
2013年12月25日(水) 


12月14日(土)にBS日テレで、ベン・アフレック主演の映画『カンパニー・メン(原題:The Company Men)』を見ました。

不況により大企業を解雇された従業員たちが再就職先を見つけるために活動していく中で、様々な困苦に直面する姿を描いた映画です。

ベン・アフレックが演じるボビー・ウォーカーは経営学修士(MBA)を有する37歳で、販売部長として年収1千万円以上の報酬を得ていました。

ところが、社長がリーマン・ショック後の不況による株価下落を防ぐために断行した人員整理対象者に入り、解雇されてしまいます。

ボビーのこれまでの人生は順風満帆で美人女性を妻に娶り、息子と娘を儲け豪邸に暮らしポルシェを乗り回す生活を送って来ました。

美貌の妻マギーはローズマリー・デウィットが演じています。

ベン・アフレック主演映画『カンパニー・メン』を見た感想1 494


ところが失業により収入の道を絶たれ、次の就職先が何ヶ月も決まらない状況に陥ったため、人生の勝利者の象徴であったポルシェを手放し、最終的に妻マギーの兄ジャック・ドランが営む大工仕事の見習いとして働くことになりました。

確かに大工仕事や塗装業などはこの世に必要な仕事ですが、経営管理学を修めMBAを取得した者が従事する仕事とは言えません。

しかし社会全体がMBAを保有している者の知識や経験をそれほど必要としなくなっている以上、MBAを武器にした就職活動は上手く行きません。

いつまでも無職でいるわけにはいかないボビーは、MBAの世界とは無縁の不向きな大工仕事を薄給を受け入れてこなすしかありませんでした。

ボビーを解雇した社長はさらなる人員整理を行う一方、自社ビルの新築計画は予定通り遂行する意思を示します。

創業時からの盟友ジーン・マクラリーは社長のそうした経営姿勢を批判したせいで社長に睨まれ、結局ジーンも解雇されてしまいました。

解雇するべき従業員を人選するのは人事部長のサリー・ウィルコックスですが、サリーはジーンと愛人関係にありました。

サリーとしては社長からの命令があるとは言え、愛人のジーンを実務的には自分の手で解雇しているわけですからジーンに対して後ろめたい複雑な心境を抱いています。

サリーを演じているのはマリア・ベロです。

ベン・アフレック主演映画『カンパニー・メン』を見た感想2 210


営利企業に限らず、組織が肥大化して行くにつれて余剰人員というのはどうしても発生するのだと思いますが、従業員を解雇した後の受け皿をどう作るかという面に知恵を出す人がいないのだろうと思います。

努力不足で怠惰な人生を送って来た者を社会全体で救済する必要はないかも知れませんが、それなりに専門性を身につけその分野でないと能力を発揮出来ない人材を見殺しにする社会のあり方は、やはり改善の余地があると思います。

ただ、解雇された者のために実際に受け皿となる組織を作るのは容易なことではありません。

かつて重宝された知識や技術がこれからの時代には通用しないという面もありますので、一言で「有能な人物」と言っても時代や環境によってその度合いは変わってしまいます。

ボビーはジーンが手持ちの資金を元手に起業した会社の部長に就任してとりあえずの収入の道を得ましたが、ジーンのような受け皿となる会社を作る元重役は稀なのかも知れません。

解雇された従業員たちのために受け皿となる会社を興して資金を減らすよりも、その資金を使って悠々自適な老後を送る方が得策だと判断する元重役の方が多いのでしょうね。

人類は宇宙探査に出掛け、インターネットで世界中を結び付けるという社会を作ることは出来ましたが、働く意欲のある失業者に雇用機会を提供するという世の中を作ることはいまだに実現出来てはいません。


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