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高倉健主演映画『新幹線大爆破』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 日本映画 | 2014年01月19日(日)11時16分 | 編集 |
2014年1月19日(日) 


1月12日(日)にBSTBSで、高倉健主演の映画『新幹線大爆破』を見ました。

公開は1975年で、その後アメリカやフランスでも劇場公開された映画です。

高倉健が演じる沖田哲男は、国鉄本社に電話して東京発のひかり号に爆弾を仕掛けたと告げました。
国鉄とは現在のJRの前身会社で、国鉄が分割民営化されてJRグループが発足したのは1987年4月1日のことです。

沖田ら犯行グループが仕掛けた爆弾は、ひかり号の速度が時速80キロ以下になると自動的に爆発する仕掛けになっています。

この話は1994年に公開された映画『スピード(原題:Speed)』によく似ているので、ヤン・デ・ボン監督はこの『新幹線大爆破』を参考にして企画を立てたのかも知れません。

爆発物が仕掛けられたひかり号にはおよそ1,500人の乗客が乗っており、主犯格の沖田は身代金として500万ドルを要求します。

500万ドルは当時の為替レートだと約15億円に相当します。

1971年8月までの為替レートは1ドル=360円という固定相場制が採用されていましたが、ニクソン・ショックを境に変動相場制へと移行し、この映画が制作された1974年頃は1ドル=300円というレートだったということですね。

沖田には古賀勝と大城浩という犯行仲間が2人おり、受け取った15億円を3等分して海外に逃亡して、それぞれが5億円を持って外国で暮らす計画を立てていました。

古賀はかつて学生運動家として過激派に所属していたのですが、過激な左翼活動が社会の支持を失い下火になっていくという時代背景があり、生活が成り立たなくなって同棲中の女性の収入に依存する生活を送っていました。

あさま山荘事件を引き起こした連合赤軍の活動家たちが逮捕された1972年2月以降、左翼革命を標榜する学生運動は勢いを失っており、映画が制作された1974年頃は古賀のような社会に適応し切れない元過激派がわずかながら残っていたということですね。

首尾よく15億円相当のドル紙幣を手にした沖田は、自分の取り分である5億円相当のドル紙幣をスーツケースの中に入れて、羽田空港からコペンハーゲンを目指します。

現在ではヨーロッパの各都市に向けて出発する場合は成田国際空港を利用することが多いのですが、1974年当時はまだ成田国際空港が完成しておらず羽田空港を利用していました。

成田国際空港の開港は1978年5月です。

警察・国鉄側は新幹線に仕掛けられた爆弾の位置をどうやって特定するのか、そして犯人グループはどうやって身代金を手に入れるつもりなのかなど、見どころ満載の素晴らしい映画に仕上がっていると感じました。


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