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ペルジーノ『ペテロへの鍵の授与』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年02月25日(火)12時18分 | 編集 |
2014年2月25日(火) 


目次
1. 12使徒の代表者
2. 原題


今回取り上げる作品は、ペルジーノ作『ペテロへの鍵の授与』です。

ペルジーノ『ペテロへの鍵の授与』219


1. 12使徒の代表者


ペテロとはイエスの一番弟子で、12使徒の中で指導者的な役割を果たした人物です。
本当の名はシモンと言い、弟のアンデレと共にガリラヤ湖畔で漁師をしていました。

ペテロとアンデレはイエスによって召命され聖職の道へと入ります。

ローマカトリック教はペテロを初代教皇と捉えています。
2013年3月に選出された現在のローマ教皇フランシスコは第266代です。

ローマ教皇になぜ宗教的な権威が与えられているかと言うと、教皇に就任した人物の知識や人徳だけでなくペテロの後継者という立場にあることが根拠となっています。

ペテロがイエスの愛弟子で初代教皇と見なされているということも重要ではあるのですが、それ以上に重要視されているのはイエスが天国の鍵をペテロに渡したという伝承が残っていることです。

神であるイエスから天国の鍵を授かったということは、ペテロはこの世における最高の権威を手にしたと解されているわけですね。

その出来事の存在がペテロの権威を高め、引いてはペテロの後継者であるローマ教皇の権威を担保しているのです。

現在のフランシスコ教皇も、ペテロがイエスから授かった天国の鍵を継承していると捉えられています。
ローマ教皇に宗教的な権威があるとされる理由は実はここにあるのです。

ペルジーノ(1450頃-1523)の作品には跪(ひざまず)いてイエスから鍵を手渡されているペテロが描かれています。

イエスが右手で持っているのが金の鍵です。
これは天国の門の象徴とされています。

ペテロが右手にぶら下げているのは銀の鍵です。
これは地獄の門の象徴とされています。

イエスの後ろにいるのは6人の使徒たちです。
ペテロの後ろには5人の使徒たちが描かれています。


2. 原題


ペルジーノ(Perugino)が制作した『ペテロへの鍵の授与』はイタリア語ではConsegna delle chiaviと言います。

consegnaは引渡しという意味です。

la chiaveは鍵という意味ですが、ここでは複数形のle chiaviが使われています。
天国の鍵と地獄の鍵の2つで複数形ということですね。

この作品は額縁に入って美術館に展示されている作品ではありません。
バチカン宮殿内に建てられたシスティーナ礼拝堂(Cappella Sistina)の壁に描かれたフレスコ画です。




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