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ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ『イエスのエルサレム入城』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年05月09日(金)14時46分 | 編集 |
2014年5月9日(金) 


目次
1. 過ぎ越しの祝い
2. ロバ
3. 原題


今回取り上げる作品は、ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ作『イエスのエルサレム入城』です。

ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ『イエスのエルサレム入城』603


1. 過ぎ越しの祝い


イエスは死の直前にエルサレムに入りました。
なぜエルサレムへ弟子を引き連れてやって来たかというと、過ぎ越しの祭に参加するためです。

過ぎ越しの祭はヘブライ語ではペサハと呼ばれています。

ユダヤ教徒にとってエルサレムで毎年春に開催される過ぎ越しの祝いに参加することは、ごく当たり前のことと考えられていました。

ユダヤ教徒であるイエスも当たり前のように過ぎ越しの祝いに参加したわけです。
但し、イエスは敬虔なユダヤ教徒ではありませんでした。

ユダヤ教の定めを順守しないイエスの有様を見て、律法を無視して勝手なことをしている人物という受け止め方をしている反対勢力も存在しました。

イエスに対して反感を持つ者たちの陰謀により、イエスは最終的には殺されることになります。
イエスはエルサレムへ向かう道すがら、そのことを弟子たちに予言していました。

「私は十字架に架けられ、その三日後に甦るだろう。」


2. ロバ


イエスはエルサレムに入るにあたり、ロバに乗って来ました。
ドゥッチョ(1255頃-1318頃)の作品にも馬ではなくロバに跨るイエスが描かれていますね。

イエスを迎え入れる人々が手にしているのは、棕櫚(しゅろ)の枝葉です。
棕櫚は勝利の象徴とされています。

ただ、棕櫚を持って出迎えたのはイエスによって病苦を癒された人々だけであって、それ以外のユダヤ教徒たちは敵意を持って彼らの入城を見つめていたと思われます。


3. 原題


ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(Duccio di Buoninsegna)が制作した『イエスのエルサレム入城』はイタリア語ではL'ingresso a Gerusalemmeと言います。

l'ingressoの語義は入場です。
イタリア語でエルサレムはGerusalemmeと言います。

この作品はシエナにある大聖堂の付属美術館(Museo dell'Opera metropolitana del Duomo)で見ることが出来ます。




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