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ティントレット『弟子たちの足を洗うイエス』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年05月27日(火)12時29分 | 編集 |
記事のタグ: プラド美術館
2014年5月27日(火) 


目次
1. 最後の晩餐の前
2. 学校法人洗足学園
3. 原題


今回取り上げる作品はティントレット作『弟子たちの足を洗うイエス』です。

ティントレット『弟子たちの足を洗うイエス』128


1. 最後の晩餐の前


ティントレット(1518-1594)が描いているのは最後の晩餐の前にイエスが弟子たちの足を洗っている場面です。
師自らが弟子の足を洗うことで献身とは何かということを身を持って示したという話です。

画面向かって右端に立ちイエスに足を洗ってもらっているのがペテロです。
左端で台に足をかけてサンダルの紐を締め直しているのがユダとされています。

前景の中央には犬が描かれています。

犬は従順の象徴ですから、この犬がユダに対して尻を向けているということはユダが裏切り者であるということを表しているのでしょうね。

ただ、ペテロも裏切り者なのです。
別途ブログに書きますがペテロは決して忠実な部下とは言えません。

師イエスに対して忠実に付き従ったという側面が多々あったことは事実ですが、ペテロもイエスを裏切った内の1人なのです。

ペテロの足を洗うイエスの背中を、この犬は前脚をきちっと揃えて見ています。
この後イエスの身に起きる惨劇を知ってか知らずか、犬の表情も悲しげですよね。


2. 学校法人洗足学園


川崎市高津区に洗足学園音楽大学がありますが、この「洗足」という名称はこのイエスの話に由来しているそうです。

洗足学園はキリスト教系の学校ではありませんが創設者の前田若尾(1888-1947)が敬虔なキリスト教徒だったそうです。

「洗足」の校名の由来はこちらから(senzoku.ac.jp)。


3. 原題


ティントレット(Tintoretto)が制作した『弟子たちの足を洗うイエス』はスペイン語ではEl Lavatorioと言います。

El Lavatorioは洗うことという意味です。
この作品はプラド美術館(Museo Nacional del Prado)に所蔵されています。




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