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マティアス・グリューネヴァルト『キリストの嘲弄』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年06月06日(金)13時39分 | 編集 |
2014年6月6日(金) 


目次
1. 嘲りを受けるイエス
2. 原題


今回取り上げる作品は、マティアス・グリューネヴァルト作『キリストの嘲弄』です。

マティアス・グリューネヴァルト『キリストの嘲弄』487


1. 嘲りを受けるイエス


大祭司カヤパがイエスの死刑を決定したことを受けて周囲に集まっていた者たちは騒然となりました。
そして口々にイエスの死刑を叫びイエスに対して罵声を浴びせかけます。

イエスはカヤパ邸の中庭に集まったユダヤ人たちに嘲(あざけ)りを受けました。
イエスの行っていた奇跡的な宗教活動を快く思っていなかったユダヤ人がある程度存在したということです。

マティアス・グリューネヴァルト(1470頃-1528)が描いているのは目隠しをされ縄で両腕を縛られたイエスが侮辱されている場面です。

唾を吐きかけられ拳骨で殴られ笑いものにされるイエスの姿です。

「救世主と言われるほどの神通力があるのであれば誰が殴ったのかを当ててみよ!」

イエスは同胞たちからこんな罵詈雑言を浴びせられながらカヤパ邸の庭で辱められていたわけです。
ユダヤの民衆は立場が弱くなったイエスをここぞとばかりに嘲笑しました。

陰険極まりないやり方で一人の人間の尊厳を犯したのです。
まだ明け方の出来事でありイエスの受難はこれ以後も続くのです。


2. 原題


マティアス・グリューネヴァルト(Matthias Grünewald)が制作した『キリストの嘲弄』はドイツ語ではVerspottung Christiと言います。

Verspottungの語義は嘲笑です。
ドイツ語ではキリストをChristusと言いますがChristiはその2格です。

この作品はミュンヘンにあるアルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)で見ることが出来ます。




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