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デンゼル・ワシントン主演映画『ザ・ハリケーン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年06月20日(金)20時08分 | 編集 |
2014年6月20日(金) 


6月17日(火)にBSTBSでデンゼル・ワシントン主演の映画『ザ・ハリケーン(原題:The Hurricane)』を見ました。

題名のハリケーンはデンゼル・ワシントンが演じるプロボクサーのルービン・カーター(1937-2014)のリングネームです。

この映画はアメリカで実際にあった冤罪事件のルービン・カーター事件を題材にしています。

1966年6月17日にニュージャージー州で3人の白人が何者かによって銃で撃ち殺されるという事件が発生し、容疑者としてプロボクサーのルービン・カーターが逮捕されました。

カーターは犯行時刻には別の飲食店にいたのですが捜査の過程でアリバイとは認められず裁判において有罪となり終身刑が言い渡されました。

この裁判における陪審員は全員が白人であり黒人への差別意識が強く働いて、確たる物的証拠もないままにカーターが犯人にされてしまったという側面があるようです。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968)が主導した公民権運動が実を結び1964年にジョンソン政権下で公民権法が制定され法律上は人種差別が撤廃されたことになりましたが、実際の生活の場では白人による黒人への差別意識は根強く残っており、事件が起きるとまず黒人が疑われるという不条理がまかり通っていた時代でした。

黒人を蔑視する白人たちの手によって冤罪事件の犠牲者になってしまったカーターは1975年に獄中で無実を訴える自伝(原題:The Sixteenth Round)を執筆し、この自伝が話題になることでアメリカ社会もこの事件に対して強い関心を寄せるようになりました。

その後、事件が風化していくにつれ獄中のカーターは絶望感を抱くようになり、面会に来た妻には離婚して別の人生を探すよう告げます。

1980年に古本市でこの自伝を手に入れた黒人少年レズラ・マーティンがカーターに手紙を書いたことがきっかけとなって小規模ながらも支援活動が再度本格化し、最終的には1985年にカーターは逆転無罪を勝ち取ります。

映画ではレズラと共にリサ・ピータースなど3名のカナダ人がカーターの釈放を求めて支援活動を行っていきます。

映画の中では描かれていませんが、カーターは釈放後に支援者の一人リサ・ピータース(Lisa Peters)と再婚しており、後に離婚しています。

リサ・ピータースを演じているのはデボラ・カーラ・アンガー(1966-)です。

デンゼル・ワシントン主演映画『ザ・ハリケーン』を見た感想 540


現役ボクサーのルービン・カーターが逮捕されたのは1966年6月ですが、奇しくも日本では同じ年の1966年8月に元ボクサーの袴田巖が強盗殺人などの容疑で逮捕され1980年に死刑判決が確定しました。

1985年に自由の身となったルービン・カーターはその後、冤罪救済活動団体の責任者となり日本の獄中において無罪を訴え続ける袴田巖に対しても支援の手を差し伸べています。

袴田巖は支援者たちの粘り強い活動が実を結び、2014年3月27日に裁判の再審が決定されたことを受けて東京拘置所から釈放されました。

ルービン・カーターがトロントで亡くなったのは2014年4月20日のことですので、袴田巖が拘置所から解放されたという情報はカーターの耳に届いていたかも知れません。

映画の後半で獄中にいるルービン・カーターは新証拠を掴んで面会に訪れたガラスの向こうにいる弁護士たちに対して苛立ちを示し、次のセリフを吐き捨てるように言います。

「私を逮捕し有罪に導いた警察官や検察官らは皆出世しているんだ!」

警察官や検察官が自らの出世欲を満たすために罪のない人を犯人に仕立て上げる捜査・尋問が1966年当時は行われていたということです。

あれから48年が経過した今、そんな非人道的な捜査・尋問は行われていないはずですが、実態はどうなのでしょうか?


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