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ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『イエスの埋葬』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年07月02日(水)14時30分 | 編集 |
2014年7月2日(水)


目次
1. クレオパのマリア
2. 原題
3. ルーベンスの模写


今回取り上げる作品はミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ作『イエスの埋葬』です。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『イエスの埋葬』486


1. クレオパのマリア


カラヴァッジオ(1571-1610)がこの作品で描いているのはイエスの遺体が墓に埋葬される場面です。
画面後方に3人の女性が描かれていますが全員マリアという名前です。

向かって左の頭部を濃紺の衣装で覆っている女性が聖母マリアです。
中央でハンカチで涙を拭っている女性がマグダラのマリアです。

向かって右側で両手を広げ天に向かって何かを訴えているかのように見えるのがクレオパのマリアです。

クレオパのマリアとはあまり聞き慣れない「マリア」かも知れませんね。
クレオパというのは彼女の夫の名前です。

クレオパと彼の妻マリアは共にイエスに従って生きたとされています。

イエスの上半身を支えている男性はアリマタヤのヨセフです。
イエスの両脚を抱き抱えて顔を鑑賞者へ向けているのがニコデモです。


2. 原題


カラヴァッジオが制作した『イエスの埋葬』はイタリア語ではDeposizione dalla Croceと言います。

deposizioneは降ろすこと、 la Croceは十字架という意味ですので直訳すると十字架から(イエスを)降ろすこと、となります。

イタリア語の題名では特に「埋葬」という意味合いは出ていません。
この作品はヴァチカン美術館(Musei Vaticani)で見ることが出来ます。


3. ルーベンスの模写


カラヴァッジオとほぼ同時代を生きたフランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)がこの作品を模写しています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『イエスの埋葬』2 450


上掲のルーベンスの作品ではクレオパのマリアが向かって左に移動していますね。

この作品の英語の題名はThe Entombmentと言います。
the Entombmentは埋葬という意味です。

このルーベンスの作品はオタワにあるカナダ国立美術館(The National Gallery of Canada)に所蔵されています。




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