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ハンス・メムリンク『最後の審判』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年07月19日(土)08時26分 | 編集 |
2014年7月19日(土) 


目次
1. イエスによる裁き
2. 三部構成
3. 原題


今回取り上げる作品はハンス・メムリンク作『最後の審判』です。

ハンス・メムリンク『最後の審判』235


1. イエスによる裁き


フランドルの画家ハンス・メムリンク(1430頃-1494)が描いているのは最後の審判の場面です。
最後の審判とは新約聖書において語られるこの世の最後の時です。

イエスは栄光に包まれて天使たちを従えて裁きの座につきます。
羊飼いが羊と山羊を分けるようにイエスは人間を選別していくのです。

選考基準は正邪です。

正しい人とは与えた人です。
飢えた者には食べ物を与え、渇いた者には水を与え、貧しい者には着る物を与えた人です。

邪(よこしま)な者とは罪のある者です。

罪ある者はイエスから遠ざけられ呪われます。
そして悪魔が待つ永遠の地獄へと落とされるのです。


2. 三部構成


ハンス・メムリンクの作品は三部構成になっています。


1) 中央上部


中央上部の絵から見て行きましょう。

ハンス・メムリンク『最後の審判』2 286


赤いマントを着たイエスが虹の上に腰掛けています。
両足を載せているのは黄金の地球です。

左右には12使徒が着座し、向かって左には合掌しているマリアの姿も見えます。
向かって右で膝を曲げて両手を突き出しているのは洗礼者ヨハネですね。

イエスの関係者が総勢14名描かれているわけです。
14名はイエスとは異なり雲の上に乗っています。

この雲は後述する左右に描かれた天国や地獄へと繋がる形で描かれています。
イエスの顔の向かって左に描かれているのは白百合です。

白百合は慈悲の心を備えた罪無き者を示します。
イエスは右手を上げて白百合の持ち主を祝福しています。

イエスの顔の向かって右に描かれているのは赤く焼けた刀です。
赤く焼けた刀は正義によって裁かれた罪ある者を示します。

イエスは左手を下げて赤く焼けた刀の持ち主を呪っています。


2) 中央下部


次は中央下部の絵です。

ハンス・メムリンク『最後の審判』3 469


有翼の男性は大天使ミカエルです。

ミカエルはイエスの真下に立って黄金の武具を身につけています。
これはイエスが両足を載せている黄金の地球と呼応しています。

大天使ミカエルは右手には秤を持っています。
義人は重いとされています。

向かって左の合掌している男性は義人だということになります。
向かって右の仰向けになっている男性は罪のある者ということになります。

大天使ミカエルが左手に持っている司教杖は呪われた魂を突くために使われます。


3) 向かって左の絵


向かって左の絵には、天国への入り口が描かれています。

ハンス・メムリンク『最後の審判』4 1066


前景で赤いマント羽織っているのはペテロです。
ペテロは水晶で出来た階段の上に立ち天国の門に入る人たちを導いています。

中景では天使たちが人々に着物を着せていますね。
後景上部ではバルコニーにいる天使たちが音楽を奏でています。


4) 向かって右の絵


向かって右の絵に描かれているのは地獄の様子です。

ハンス・メムリンク『最後の審判』5 992


大天使ミカエルの秤にかけられ軽いと判断された霊魂は地獄送りとなります。
地獄では赤く焼けた拷問具を持った悪魔たちが待ち受けます。

様々な手段で痛めつけられ永遠の責め苦を受けていくことになるのです。
「悔い改めよ!」と聞かされた時が最後の機会だったのです。

その機会を逃した罪ある者はこのように地獄の住人となります。
もう二度とイエスに会うことは叶いません。


3. 原題


ハンス・メムリンク(Hans Memling)が描いた『最後の審判』は英語ではLast Judgmentと言います。

この作品はポーランド北部の街グダニスク(Gdańsk)にある国立美術館(National Museum in Gdańsk)で見ることが出来ます。




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